77話 ページ29
「コラァ！！！なにやってんだー！！！」
「！」
「ツナ！」
『綱吉…来るの遅いよ…』
やば…意識飛びそう…
「降りてこいボンゴレ」
「ひっ いや…あの…」
怯えるなよ…
「女を殺して待つ」
ドンッと両手で剛球を押し放つ
避けられない…!!
迫り来る剛球を見て死を覚悟する
短い人生だったな…私の命はここまでか…
原作に出てこないイレギュラーな存在だからいつ死ぬのか分からないもんな…
「死ぬ気になるのは今しかねーぞ。暴れてこい。ラスト1発だ」
ズガン
怖くなってぎゅっと目をつぶり衝撃を待つ
あれ…痛くない…？
恐る恐る目を開けると正面に綱吉が立っていた
『つな…よし…』
ボッと激しく額に炎が灯る
「
『来るの遅すぎ……あとは頼んだ…よ…』
綱吉が来た安心感で意識を失ったのかそこからの記憶がない
.
「うぅ…兄さん…犬…どこにいるの…」
「泣かないで…」
小さな男の子が2人いた。1人は白髪で藍色のメッシュが入ってパイナップルみたいな特徴的な髪型をした子。もう1人は色白でメガネをかけた男の子だった
『どうして泣いてるの？名前は？』
私は男の子達に話しかける
「真白…ぐす…兄さん達とはぐれちゃって……」
「千種…」
『真白に千種ね！私はA！よろしくね！』
手を前に出して握手を求める
「え…」
真白と千種はどうしていいのか分からず困惑した顔でこちらを見る
『握手だよ！ほら！』
私は強引に2人の手を掴んで握手をする
「！？」
「わっ!? 離して！！！」
真白は手から氷を出す
『いっ！？』
びっくりして握っていた手を離してしまった
「僕に触るな！！」
『っ…！何するの！』
「君こそ僕達に何する気なの…」
2人は警戒して私から距離をとる
なんかムカつくな
『仲良くなりたいから握手しただけなのに…ふん！氷を出すぐらい私にだってできるんだからね！』
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作者名：凛蓮 | 作成日時：2019年11月8日 0時
