65話 ページ17
「ったく、むかつきますよね。山本のせいなのに」
「わりーな」
「あれは獄寺君も悪いでしょ」
「んだと！」
「2人とも喧嘩しないで！」
冬美と獄寺君の喧嘩を綱吉が止めに入る
大丈夫かこの店…
『てか、なんかそと騒がしくない？』
「あ！そろそろショバ代集めに来たのかもよ！払えないと店潰されるから」
『え、物騒だな…』
人が近づいてくる足音が聞こえたのでショバ代の5万円を用意する
「来た！」
「5万」
「『ヒバリさんー!!?』」
「知らないの？ショバ代の回収は風紀委員がやってるんだよ」
『初耳ですけど!!』
「活動費として回収してるんだ。払えないなら屋台を潰す」
恐ろしい…
ショバ代を払わなかったのか隣の店が風紀委員によって潰されていた
お金用意しておいてよかったわ…
「たしかに受け取ったよ」
うちの風紀委員地元最凶だな…
「「チョコバナナくださーい♪」」
さっきと打って変わって今度は可愛らしい声がする
『ハルちゃん！京子ちゃん！』
かすごーい。お店してるの？」
「うん、まあ…」
「でもちょっと残念です。みんなで花火見ようって言ってたんで…」
「なぁ!?」
その話を聞いて綱吉は驚いていた
「じゃあ頑張ってください」
「またね」
「ありがとう！またねー！」
「花火…」
『元気だせって綱吉…』
「そうだよ！これ全部売っちゃえば私達も花火見に行けるから！ね！獄寺君」
「んー、まーな」
それを聞いた綱吉の顔が一気に明るくなった
「よーし！花火を見たい綱吉君のために頑張って売り尽くすぞ！！」
『思ったんだけど、あらかじめチョコレートを塗ったやつ何個か置いとかない？そうすれば美味しそうな見た目で買いたいって思う人も増えるだろうし、すぐ食べたいって人を待たせなくてすむし』
「……A、天才か…!!すぐやるぞ！」
「おう！」
みんなの頑張りがあってかバナナは残り1箱となった
「これなら花火は余裕で間に合うぞ！」
「ちょっといい？今親戚のおばさんが屋台出してるんだけどちょっと顔出てきたくて」
『いいよー。行ってきな』
「わりぃ！オレも5分くらいはずしていいか？毎年 屋台のボールの的当てしてんだけど、それやんねーと祭り来たって感じがしなくてさ」
「『(この人もきっと屋台泣かせだー!!)』」
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作者名：凛蓮 | 作成日時：2019年11月8日 0時
