64話 ページ16
「ーーー!!」
イーピンが私の服をつかみ呼び止める
『ん？どうしたのイーピン？』
イーピンはチョコバナナの屋台を指さす
「チョコバナナか」
『私も食べたい！綱吉買ってきてー』
「りょーかい。すいません、チョコバナナ2本ください」
「あいよ！うちは頼まれてからフランス製のチョコを塗るからね！」
「ベルギー製つってんだろ！」
「そこ重要だから間違えたらダメじゃんか！」
「へー、こだわりの店か」
『なんか聞いたことあるような声だな』
チョコが塗り終わるまで待つ
なんかこの時間もったいないなー。あらかじめ塗っておけばお客さんもすぐ取れるのに。待てる人ならいいけどすぐ食べたい人とかもいるだろうから塗ってあるやつも置いとけばいいのに
「おらよ」
なんとチョコバナナを渡してきた人は獄寺君だった
さらに店の奥の方には山本君と冬美がいた
「獄寺君と山本と冬美ちゃんー！！！」
『なんか聞いたことある声だなと思ったら！！3人だったのか！』
「じゅっ10代目ー!!Aさん!!」
「よぉツナ、A」
「おどかしっこなしだよ！」
「それはこっちのセリフだよーっ！」
『なんで3人が屋台を？』
「町内会から請求書が届いてな」
「『リボーン！！』」
どこからか現れたリボーンが答える
「七夕大会の時山本が公民館の壁を壊しただろ？その修理費を払えっていうんだ」
『山本君壁壊したの!?』
「ちょっと勢いよく星の形した玉を投げちまちってよ…」
『ええ…』
「あれは獄寺君が山本君にパスしろなんて言うからでしょ」
「野球の動作入ると加減できなくてよ…」
玉を投げて壁壊すって…どんな威力よ…
「そこで今回は特別に町内会の長老達から金を稼ぐために店を出す権利を貰ったんだ」
「目標は売上バナナ500本です。頑張りましょう10代目!!Aさん!!」
「え…オレもー!!!?」
『なんで私も!!!?』
「あちゃー、請求書はツナとA宛になってるぞ」
「『どーせおまえがしたんだろ!!』」
『ってか、私その日体調悪くて行ってないんだし関係なくない？』
「たしかに…」
これに関しては綱吉も納得していた
「部下の尻拭いをするのはボスの務めだぞ」
『部下じゃないから!!友達だから!!』
「お願いA!!」
冬美…まったく…
『分かったよ…私も手伝うよ』
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作者名：凛蓮 | 作成日時：2019年11月8日 0時
