69話 ページ21
「並中大丈夫なの？また襲われたらしいじゃない」
「『何それ？』」
お母さんの質問に私と綱吉は同時に聞き返す
最近よく綱吉と被るなー。やっぱり双子だから考えてること同じなのかな？
「この土日で並盛中の風紀委員8人が重症で発見されたんだぞ。やられた奴はなぜか歯を抜かれるんだ。全部抜かれた奴もいたらしいな」
「えー!!?まじでー!?」
『こわすぎ!!物騒だな…』
「な…なんでそんなことするんだ？」
「さーな」
ついに来てしまったか黒曜編……出来れば巻き込まれたくないし関わりたくないけど絶対なんかあるよな…
綱吉の双子の妹として産まれたから仕方の無いことだけど…無事に明日を迎えられるだろうか…
「ねー ツナ、A。護身用に格闘技でも習ったら？」
「な!?なんでそうなるんだよ!!」
『んー…前に習ってたけどやめちゃったからな』
「そりゃ 心配だからよ！自分の身は自分で守らなきゃ。Aもまた始めればいいじゃない！」
『えー、あの道場の先生嫌いなんだけどー…』
おっと、もうこんな時間か。今日は日直だから早めに行かないとな
『綱吉、今日私日直だから先に学校行くね』
「おー、後でな」
「行ってらっしゃいA。気をつけるのよ！」
『はーい』
私は荷物を持ち家を出る
校門の前にはたくさんの風紀委員が立っていた
守りの強化か…襲われてる生徒がいるしな
「おはようA」
教室のドアを開ける手前で冬美が声をかけてきた
『珍しいね。冬美がこの時間に来るの』
「今日は日直だからね」
なんか、いつもより元気ない？
『なんかあった…？』
「…やっぱAには分かっちゃうか……実は昨日兄ちゃんが襲われたみたいで病院に入院したんだ…」
『ええ!?あの持田先輩が…!!』
「骨も折られて、歯も抜き取られて、痛々しかったわ…」
『そっか…そんなことがあったのか…』
「あれは自業自得だけど綱吉君に髪の毛抜かれたし、今度は歯を抜かれるし……可哀想すぎるから仇をとってあげたいよ…！」
それ聞いたら持田先輩が可哀想に感じてきたわ
「ちなみにA今日の放課後暇？」
『まあ、暇だけど』
「じゃあさ、ちょっと付き合ってほしいところがあるんだけど」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凛蓮 | 作成日時：2019年11月8日 0時
