41...臣side ページ41
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事務所にて。
俺と隆二はボイトレ後…ソファで隣り合って
用意された弁当に手を付ける。
隆「あー腹減った!」
臣「お、ハンバーグじゃん!」
俺はオケ入りのデモを小さく聞きつつ、
ハンバーグを真っ二つにしようと箸を入れる。
すると肩をトントンされて。
隆「臣……定番デートってさ…」
臣「なに、いきなし、」
ヘッドフォンを首まで落とし
傾けられたパソコンを覗きこむと。
「カップルで行きたい東京デートスポット30選」
カ…ップル。
思わず箸の動きが止まる。
臣「昨日…Aに告ったのかよっ?」
隆「んな、訳…ねーじゃん!!」
耳まで真っ赤にして飯をかきこむ様子に
うわずった心が少し落ち着く。
隆「まだ気持ちは秘密にしてもっっと仲良くなって、
そんで決める時が来たら実は…って!
全部そこでビシッとさ、男らしくさ、行きたい!」
と、意気揚々と宣言しては
また豪快に飯をかきこむ隆二。
気持ちを秘密って…
一体どこまでの事言って…
臣「じゃ何でデートスポットなんか見てんだよ!」
隆「今度デート…デートしようって言ったから」
デート?
それってさ…
貴方に好意があります。
少なからずロックオンしてます。
…じゃないの?
気持ちを秘密って?
臣「……デートって言ったんなら告白の前置きみたいなもんだろ」
隆「……んな事ねえわっ!」
臣「飯食い行こって言った訳じゃないんだからさ…」
隆「…俺…やらかした?うわ、うわ」
…とあからさまに動揺し始める。
どこまでド天然なんだよ。
何で俺が教えてあげてんの。
はけ口となったハンバーグを
ぶっ刺して口の中に詰めこむ。
臣「………で、反応は?」
隆「いやさ、それがさ」
頷いてくれたけど顔面蒼白で。
喜んだり照れたりもしてくんなかったって。
完全「無」だったらしい。
隆「やっぱ早すぎたの…かも」
臣「突き飛ばされたりした?」
隆「いや…」
Aのソレ…
新しい反応すぎて俺分かんない。
距離を取り始めたって事?
自ら去ってくってやつ?
頷いたんならデートは可って事?
隆「はぁ…」
俺だったらどんな反応をされようと
絶対怯まない。
好きなもんは好き。
この気持ちに嘘は付けない。
そうだろ?隆二?
俺は行くよ?
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sana(プロフ) - みのさん» せっかくのお言葉…へっぽこ作者でごめんなさい(/_;)私の拙い文で綴ります物語のどこかに、パウダースノーの世界観。いつか取り入れたいなと想います(*^^*)♪ (2016年1月9日 17時) (レス) id: ce7a44bede (このIDを非表示/違反報告)
sana(プロフ) - みのさん» ご要望言って頂けました事とても嬉しいです(*^^)♪パウダースノー良いですよね!歌詞を読んでるだけで泣きそうになります(/_;)ですがワタクシもう冬だっていうのに夏物語を綴っている状況です^^;非常に亀ノロ更新なのでご期待には添えないです(*_*) (2016年1月9日 17時) (レス) id: ce7a44bede (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - powder snowも作って欲しいです(*^^*) (2016年1月9日 17時) (レス) id: c988636e2f (このIDを非表示/違反報告)
sana(プロフ) - マイさん» 本当ですかっ!!(*ノェノ)大好きなんてものすっごく嬉しいですっ!!次の四章ももうすぐで終わりますがそちらでも、お待ちしてますっ(*^^*)♪ (2015年11月17日 19時) (レス) id: ce7a44bede (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - もうすごくいいです!大好きです! (2015年11月17日 19時) (レス) id: bbcdea8da7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sana | 作成日時:2015年9月18日 22時