47.わしの青春なんだがそれは ページ2
小柳「なーんか気になるのよね…」
とある日曜日。樺倉宅のソファでスマホを片手に寝そべる小柳がふと呟いた。
樺倉「なんかってなにがだよ？」
小柳「Aちゃんと雄太くんと二藤君の関係」
樺倉が怪訝そうな顔で(百合日常系の)漫画から顔を上げる。
樺倉「お前なぁ…そういうのは本人たちの問題だろーが。俺達が首つっこむことじゃねぇだろ。」
小柳「ところがどっこい、そうでもないのよ」
樺倉「あ？」
樺倉が何言ってんだこいつ、という視線を送るが、小柳は已然スマホから目を離さない。
小柳「なるがヤキモチ妬いてるのよ、二藤君とAちゃんに」
樺倉「へぇ、あの桃瀬がね…」
それはちょっと微笑ましいかもしれない。
小柳「だからちょっと気になって、ついでだから前からAちゃんに勧められてた歌い手さんの曲を聞いてみたんだけど…」
小柳はスマホで動画を流し始めた。歌ってみた動画だ。見ず知らずの人物の歌ってみたのはずなのだが、イントロ部分で樺倉は少しだけドキッとする。
小柳「聞き覚えあるでしょ？」
樺倉「なんでよりによってその曲をセレクトしたんだよ…」
小柳「この曲だから、よ」
どこかにやにやとしている小柳。
歌っているのは、歌ってみた系列に乏しい樺倉でもかなりの上位層だとわかる女性歌い手だった。
小柳「ここで問題です、私たちはこの曲を前にも2人で聞いたことがあります。さてどこでしょうか?」
あったっけ、と答える前に察したらしい小柳が、ため息をついた。
小柳「…ほんっとあんたって記憶力ないわよね。バカ倉」
樺倉「ああ!?」
小柳「これよ」
戦争が勃発する前に小柳はもうひとつの動画を提示した。
小さな体育館のステージが遠巻きに移されている。
よく見かけるどこかの文化祭の出し物だろうか。
動画のタイトルには学校名まで記載されていた。危ないからダメだろと内心思いつつ、文化祭について思いを巡らせる。
バリバリの体育系男子樺倉に、文化祭にそこまでの思い出はない。出店の男装女装執事メイド喫茶で…いや、忘れよう。
これは黒歴史の棚にこっそり閉まっておく。
文化祭、文化祭…そもそもステージに行った記憶はないし、小柳と付き合っていた訳ではないから一緒に行動しているわけがないのだ。
じゃあ小柳はなんの話をしているのかが疑問になるわけで。
小柳「ヒント、あんたが大学生の時に行った文化祭」
樺倉「いや、ヒントになってねぇ…あ」
思い出した。
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ゆりぃ - とても面白い作品なので更新待ってます。頑張ってください。 (2020年1月3日 22時) (
レス) id: 1568344429 (このIDを非表示/違反報告)
通行人L(プロフ) - 先日もお伝えした通り、コメントはこちらの垢で代えさせていただきます。ご了承ください。 (2019年4月6日 20時) (レス) id: bd0feb0d91 (このIDを非表示/違反報告)
蒲生五三(プロフ) - 久しぶりに来ました。すこです！これからも更新頑張って下さい！ (2019年1月11日 0時) (レス) id: 10e078c097 (このIDを非表示/違反報告)
すーぱーさなぎまんぜっと(プロフ) - 蒲生五三さん» 前作にもこちらにもカキコありだとうございます。あまり他の方の作品を読まないので果たしてこれが本当に夢小説なのかどうかも大分怪しいのですが、楽しんでいただいているようでとても嬉しいです。これからもよろしくお願いしますm(__)m (2018年12月30日 20時) (レス) id: bd0feb0d91 (このIDを非表示/違反報告)
蒲生五三(プロフ) - 他の量産型占ツク夢小説なんかよりも話がしっかりしてて良かったです！！これからも頑張って下さい！！応援してます！！！ (2018年12月7日 7時) (レス) id: 10e078c097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すーぱーさなぎまんぜっと | 作成日時：2018年6月17日 19時
