後輩の妹2 (水溜りボンド・トミー)

71.誕生日 ページ21

そのまま、


手を繋いだまま、


水族館を見て回った。





緊張するし、


恥ずいけど、


Aに触れていたかった。





閉館時間が近づいてきたので、


「そろそろ、帰ろっか。」


と言い、


“そのまま”


駐車場へ向かった。





駐車場について、


繋いでいた手を離した。





本当は、


まだずっと、


繋いでいたかった。





車に乗り込んで、


「楽しかったな。」


と、俺が言うと、


『すっごく楽しかったです。...トミーさんと一緒だったから。』


言われた。





「そら、良かったわ。」


恥ずかしくて、


少し視線を逸らした。





「A。」


『はい？』


鞄の中から


誕生日プレゼントを取り出した。





「A、誕生日おめでとう。」


俺はプレゼントを渡した。





『...えっ？//...ありがとうございます。トミーさん私の誕生日知ってたんですか？』


驚きながら、


喜ぶA。





「Pさんに聞いた。」


『...あけてもいいですか？』


「いーよ。」


嬉しそうにラッピングを解く...


箱の中を見たAは、





『可愛い...!!』


と、声を上げた。


「腕時計壊れてから持ってなかっただろ？」


俺がそう言うと、


『嬉しいです！ありがとうございます！』


嬉しそうに、


可愛い笑顔を見せて言った。


「ん。」


俺は、腕時計を取り、


Aの、手を掴んで、


腕時計をはめた。





すげぇ、嬉しそうに喜んでくれた。





...嬉しそうに喜ぶ顔も、


可愛らしい笑顔も、


からかうと恥ずかしがるとこも、


照れた笑顔も、


気が使えるとこも、





全部好き...。





ちゃんと好きって伝えたい...。

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