51.裏切り ページ1
次の日の夜、
俺とPさんはAちゃんのいる場所、
実家へ向かった。
「A、戻ってくるといいね。」
と、電車の中で言うPさん。
家に着くと、
Pさんは鍵を開けて入る。
「お邪魔します。」
俺は誰もいないリビングに一応、
挨拶をし、
Pさんと一緒に、
Aちゃんのいる2階の部屋に向かった。
部屋の前に着き、
Pさんがドアをノックしようとしたら、
部屋の中から、声が聞こえてきた。
「なんで、Aに近づいたの?」
...誰の声だろう?
「水溜りボンドに、近づきたいからに決まってんじゃん。」
...聞き覚えのある声。
Aちゃんの友達。
...水溜りボンドに、近づきたいから...?
「あんたら2人が、学校で話してるの聞いて、近づいた。利用した。」
...え?
「利用って...」
「利用して何が悪いの?」
Pさんが気まづそうに、
俺を見てくる。
「友達を利用したんだ。」
俺は状況を理解するのに、
差ほど時間は掛からなかった。
「私、こいつのこと、友達だと思ったことないから。」
...ひでぇ。
少し静かになった部屋から、
パチンっと少し大きな音が聞こえた。
「最っ低!!」
「痛っ、チッ、てめぇーなにすんだよ!!」
何かが壁に当たる音がした。
「あーもーなんなの!!騙される方が悪いんだよ!!」
「ねぇ、腕時計壊れたんだけど?」
「知らねぇーよ。とりあえず、私がトミーさんと付き合ってんのは事実なんだから、もう私たちに関わんないで!!」
...はぁ?
Pさんがまた俺を見た。
俺は静かに首を横に振った。
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渚(プロフ) - クレラップさん» ありがとうございます(o>ω<o) (2018年10月18日 19時) (レス) id: 804e85b623 (このIDを非表示/違反報告)
クレラップ - 私の誕生日が11月12日なのでシンクロしてるみたいで良かったでございます! (2018年10月9日 18時) (レス) id: 246ba15d53 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 蛍さん» ご指摘ありがとうございます!編集致しました!!読んでいただき、ありがとうございます( ^ω^ ) (2018年9月22日 20時) (レス) id: 9443f06e46 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます♪1番好きと言っていただけて、凄く嬉しいです♪書いてよかったです(o^^o) (2018年9月22日 20時) (レス) id: 9443f06e46 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 完結おめでとうございます! いきなりですみません。 64話のところで、 誤「名前)がしがみついてきたから」 となっていて、変換されていませんでした。 正「(名前)がしがみついてきたから」 ではないでしょうか? 口出ししてすみません。。 (2018年9月22日 19時) (レス) id: 0221116321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渚 | 作成日時:2018年9月20日 21時