後輩の妹2 (水溜りボンド・トミー)

76.星空 ページ26

お互い、目を逸らさなかった。






それで...







分かったんだ...








Aが...






何を伝えようとしているのか...








『...私...トミーさんのこと...す』


「ちょっと待って！」





俺はAが伝えてしまう前に、








遮った。







やっぱり、







こういうのって、






男から伝えたいじゃん...？








「1回しか言わねぇから、ちゃんと聞いてな。」







俺がそう言うと、








無言で頷いたA。









俺は...、







ずっと...







想っていた...








Aのこと...









「A...好きです。俺と付き合ってください。」








家に来て間もない日から、








ずっと、







Aのこと好き...。









『...えっ//...と、トミーさん、ファンの子と付き合うとか考えたことないって...』









俺が気持ちを伝えると、







戸惑っているA。









「あの撮影聞いてたの？」






撮影聞かれてたことにビックリした。









「つーか、A俺らのファンなの？」









つーか、





ファンだろうと、




ファンじゃなかろーと、







『動画最近見てるし...』







んなこと、





関係ねぇ...









「そうなんだ。俺はファンでもファンじゃなくても、Aが好きだよ。」







あーあ、





1回しか言わないつもりだったのに...









「あーもう、1回しか言わねぇって言ったのに。」







俺、顔すっげぇ赤いんだろうな...








つーか、







Aも、すげぇ顔赤い...







「で、早く応えろよ。」







俺がそう言ったら、








『私も、トミーさんのこと好きです...//よろしくお願いします//』







ようやく返事を返してくれた。







俺は嬉しくて、








笑って、









Aを、引き寄せ...









抱きしめた...。








俺もドキドキしてるけど、








Aのドキドキしてる音が、






聞こえた。









抱きしめていた腕の力を緩め、









「A...。」









愛しい人の名前を呼んだ。








顔を見ると、








Aは泣いていた。








「なんで泣いてんの？」







俺はおかしくて、笑うと、








Aの涙を、








手で拭った。









そして、、、









そのまま...









キスをした...。







── 完 ──

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