後輩の妹 (水溜りボンド・トミー)

43.花火大会 ページ43

花火大会が終わり、


「Aちゃん、駅まで着いてきてほしい。」


Aちゃんの友達がそう言い、


2人は駅の方へ向かって、


俺たちは真っ直ぐ家に帰った。





「花火綺麗でしたね。」


家に着いてからキイチが言う。


「あーでもトミーは、トイレ待ちで最初の方見れなかったから残念だね。」


と、Pさんが言った。


「花火全部見たよ。」


と俺が言うと、


「えっ？」


と聞き返すPさん。


「んーでも、皆で見たかったな。」





皆で、ってゆーか、


Aちゃんと、だけど...。





それから暫くリビングで


日常の編集をしていた。





編集を終えて、時計を見ると、


23時過ぎ...





あれ...？


そういえば、Aちゃんまだ


帰ってきてないよな？





「ねぇ、Pさん、Aちゃん遅くない？」


俺がそう聞くと、


「そうなんだよね。さっきからLINE送ってるけど既読つかないし...」


と言って、電話かけ出すPさん。


が、すぐに通話を切るPさん。


「電源入ってないみたい...奈菜美ちゃんと話し込んでるだけならいいけど...」


俺は心配になり、


「ちょっと探してくるわ。」


と、言うと、


「俺も探す。」


とPさんが言った。


「僕も行きます。」


と、キイチも言ってくれて、


タイミングよくリビングに降りてきた


カンタに事情を説明すると、


カンタも探してくれることになって、


さっき帰ってきたまんずも、


5人でAちゃんを探すことになった。





俺はとりあえず、


Aちゃんが向かった


駅の方を探した。





さすがに浴衣着てる人すら


駅にはいなかった。

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