兄の先輩２ (水溜りボンド・トミー)

99.星空 ページ49

「お前、最近、元気なかったから、少しでも元気出ればなーって。」





月明かりに照らされたトミーさんの顔。





もう、





気持ちが抑えきれないよ...





溢れちゃいそう...





『...私...』





星空を見ていたトミーさんが、


私の方を見る。





目は逸らさなかった。


手足が凄く震えていた。





『...私...トミーさんのこと...す』


「ちょっと待って！」





トミーさんに遮られた。





「1回しか言わねぇから、ちゃんと聞いてな。」


そういうトミーさんの顔は少し赤くて、


私は、無言で頷く。









「A...好きです。俺と付き合ってください。」





.........////





『...えっ//...と、トミーさん、ファンの子と付き合うとか考えたことないって...』


思わず言っていた。





「あの撮影聞いてたの？」


トミーさんは少しビックリしていた。





「つーか、A俺らのファンなの？」


『動画最近見てるし...』


私がそう言うと、





「そうなんだ。俺はファンでもファンじゃなくても、Aが好きだよ。」





もう1回、好きと言ってくれた...





「あーもう、1回しか言わねぇって言ったのに。」





トミーさんは顔を真っ赤にしていた。


たぶん、私も真っ赤。





「で、早く応えろよ。」


と、言うトミーさん。





『私も、トミーさんのこと好きです...//よろしくお願いします//』


私がそう言うと、


トミーさんは、にひひと笑って、





......//





私を、引き寄せて


抱きしめてくれた。





心臓が破裂しちゃいそうなくらい


ドキドキしてるのに、





もう少し...


いや、ずっとこのままで...


って欲張りになる。





トミーさんの大きな身体に抱きしめられて、





凄く、嬉しくて、


夢見心地で、





気がつけば涙が出ていた。





抱きしめるトミーさんの腕の力が緩む。





「A...。」


低い声で囁く。


泣いている私の顔を覗いて、





「なんで泣いてんの？」


と笑っている。





手で私の涙を拭ってくれた。





そして、、、








そのまま...









キスを交わした。







──END──

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