83.遊園地 ページ33
『...?』
なんだろう...。
皆の元へ戻ると、
数人の女の子たちが、
皆を取り囲んでいた。
「水溜りボンドさんですよね?」
かすかに聞こえてくる声。
「ファンなんです。」
「大好きです。」
「いつも動画見てます。」
「応援してます。」
「握手してください。」
ファンか...。
すごいな...。
やっぱり私が思ってた以上に、
人気凄いんだなぁ...。
その光景を見ていると、
なぜだか、
胸がチクッとなった。
なんか行くに行けなくなってしまった。
とりあえず、女の子たちがいなくなるまで、
私は近づかない方がいいかな...。
少し距離のあるところから、
暫くその光景を見ていた。
すると、まんずさんが私に気づいたようで、
私には聞こえないけど、
皆に何か言って、
こちらにやってきた。
「Aさん、戻ってたんだね。」
ニコッと笑って言うまんずさん。
『...はい。凄いですね...。』
「あんな状況だったら、戻るに戻れないよね。」
『...。』
「...Aさん、なんか元気ない?」
私はすごく悲しい顔をしていたのか、
まんずさんが気づいて、
心配してくれた。
『そんなことないですよ。』
女の子たちがいなくなるまで、
まんずさんが色々話しかけてくれて、
気を紛らわしてくれた。
まんずさん凄く優しいな...。
少し経って、女の子たちがいなくなった。
「僕は、Aさんのこと応援してるんで。」
と、まんずさんが言った。
...応援?
『応援って...勉強のことですか?』
「勉強もだけど...」
チラッとトミーさんの方を見るまんずさん。
「トミーさんのこととか。」
...え!?
『...//』
「皆のところに戻ろう。」
ニコッと笑って、
皆の元へ戻るまんずさん。
まんずさん...気づいてたんですか...//
まんずさんにトミーさんの名前を言われて、
私顔が熱い...//
私も慌てて、皆の元へ戻る。
皆のところ戻ると。
「あれ?Aちゃん、また顔赤くない?」
と、キイチさんに言われた。
『は、走ってきたから...//』
なんて、テキトーな嘘をついてしまった。
チラッと、まんずさんを見ると、
相変わらずニコニコしていた。
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渚(プロフ) - なつさん» コメント、ご指摘ありがとうございます!訂正致しました! (2019年9月9日 16時) (レス) id: a307ccf87d (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - おはようございます。小説内に誤字が見受けられましたので、ご報告致します。93.誕生日の 手、話さないの?→手、離さないの? ではないでしょうか? (2019年8月26日 8時) (レス) id: f039fd8d47 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - もふ太さん» 読んでいただき、ありがとうございます!年齢や学年は水溜りボンドさんと同じですが、知り合ったきっかけのサークルに入ったのが遅く、後輩という扱いにしているので、そうさせていただきました!なので、作中でもお2人には普段と同じく、Pさんはタメ口にしています! (2018年9月24日 21時) (レス) id: a18cfc2432 (このIDを非表示/違反報告)
もふ太(プロフ) - 完結おめでとうございます!!とっても面白かったです!ちょっと気になったのですが、Pさんって水溜りボンドの後輩じゃなくて同期じゃないんですかね、? (2018年9月24日 21時) (レス) id: f623e6c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - ゆめぉさん» ありがとうございます♪後輩の妹も更新頑張ります! (2018年8月29日 0時) (レス) id: 48559218c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渚 | 作成日時:2018年8月15日 0時