兄の先輩２ (水溜りボンド・トミー)

81.遊園地 ページ31

コーラが2つと、


お茶と、


ファンタグレープと、


カルピス...


よし！ちゃんと覚えた。





自販機に着くと、


私に何も聞かずに、


ジュースを買っていくトミーさん。





...あれ？


覚えられなかったんじゃ...？





6人分のジュース買い終わり、


『あ、私半分持ちます。』


と、私が言うものの、


「俺一人で持てっから。」


と言うトミーさん。





...あれ？


私ついてきた意味なくないですか...？


いや、私はトミーさんと一緒にいれて、


嬉しいんですが...。





なんて、一人で考えていると、





「Aはさ、」


と、トミーさんが口を開いた。





...また呼び捨て//





『...な、何ですか？//』






また呼び捨てにされて、


心臓がドキドキする。





「Aは、今彼氏いないの？」


...//


『...い、いないです...//』





声が震えた。





「ふーん。そうなんだ。」


...なんで、そんな事聞いたの...？


「作んねぇの？」


...え？//





...もう、いっそのこと、


“ 好き ”


って、言ってしまいたい...//





言っちゃえたら、


どんなに楽なんだろう...





でも、言ってしまったら、


この関係が崩れてしまう...。





『...//えーっと...作ろうと思って出来るものじゃないですし...//』


「まぁ、それもそうだよな。」





関係が崩れる。


話しかけてくれなくなるかもしれない...


目すら合わせてくれなくなるかもしれない...





そんなんだったら、


好きって伝えない方がいいのかな...。

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