40.ライバル ページ40
準備を終え、学校へ向かう。
瞼の腫れ、あんまり引かなかったな。
学校へ着くと、
「A、どうしたの?泣いた?」
私の顔を見て、結莉の、挨拶するよりも先に出た言葉。
『うん。ちょっとね。』
私は苦笑いで答える。
「Aの可愛い顔が台無し!!...ん、でも腫れててもちょっと可愛いのムカつくな...笑」
『いやいや、可愛くないし、元々ブサイクだから、ムカつかないで。』
「Aは、可愛いよ。もっと自分に自信持てばいいのに。てか、それよりなんで泣いたの?」
可愛いか...?
結莉の方が断然可愛い...。
『なんか、ライバル出現で、なんかもう、自分勝ち目ないじゃんってなって...』
「ライバル...?」
そういえば、結莉に新しいお友達が出来たこと話してなかったな。
『うん、最近仲良くなった友達がね、よく家に遊びに来るんだけど、トミーさんと話しているうちに好きになっちゃったみたいで...』
「うわー。その子は水溜りボンドさんのファンではないの?」
『ううん、違うよ。』
「そうなんだ。トミーさんその子と仲良くしてるの?」
仲良く...。
私は明らかに暗い表情になり、
『昨日ね、トミーさんがその子の頭撫でてるの見ちゃって...』
私はまた思い出し、少し泣きそうになってしまう。
「あー、それで泣いちゃったの?」
『うん。』
「それ本当に頭撫でてたの?」
『えっ?』
私はちゃんと見たよ。
トミーさんの手が奈菜美ちゃんの頭に触れてたの。
『うん。』
私が頷くと、
「そっかー。A、私はAを応援してるから、ガンガン アタックしなよ!じゃないと、本当にその子に取られちゃうよ?」
ほらまた。
結莉はまた、勇気づけてくれる。
応援してくれる。
だから、結莉にはなんでも話しちゃう。
私、頑張りたいな。
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渚(プロフ) - とこたんとみさん» コメントありがとうございます( ^ω^ )面白いと言っていただけて嬉しです♪ (2019年7月7日 2時) (レス) id: 4fccf6bd12 (このIDを非表示/違反報告)
とこたんとみ(プロフ) - とっても面白いです!!!! (2019年6月11日 1時) (レス) id: f614e63378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渚 | 作成日時:2018年8月3日 5時