兄の先輩 (水溜りボンド・トミー) (ページ25)

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25.新しいお友達ページ25

新しいお友達が出来ると嬉しくなる。

でも、なんかタイミング的に変...？

というか、急にどうしたんだろう？

って疑問は少しあったけど、

やっぱり新しいお友達って嬉しくて、

すぐにそんなことは考えなくなっていた。

『ただいまです。』

私がリビングへ行くと、

「おかえりー。」

撮影終わりなのか、

トミーさんとカンタさんとお兄ちゃんが返してくれた。

奈菜美ちゃんの好きなアーティストさんの話とか、

高校生の頃の話とか、

部活の話とかたくさんお話出来て楽しかったな。

なんて思っていると、トミーさんに

「あれ？いつも付けてる腕時計、今日つけてないの？」

と言われた。

トミーさん私が腕時計つけてるのとか、しってくれてるんだ...//

少しニヤついてしまう。

...じゃなくて、

『あっ...お友達に貸したまま返してもらうの忘れてました。』

「お友達？」

お兄ちゃんに聞き返される。

『そうそう。今日新しいお友達が出来たの！スタイル良くて綺麗な子なのー。』

私がそう言うとお兄ちゃんは、

「へぇー。良かったね。」

と言った。

すると、ピーンポーンとインターフォンがなった。

お兄ちゃんが玄関へ向かう。

暫くして、お兄ちゃんがリビングに戻ってきて、

「A。友達来てるよ。家教えたの？」

と言われた。

『えっ...教えてはない...ただ近くまで送ってもらったんだけど、ごめんなさいっ。』

「とりあえず、友達待ってるから行っておいで。」

とお兄ちゃんに言われ、私は玄関へ向かう。

『奈菜美ちゃん...。』

玄関には奈菜美ちゃんがいて、ニコニコしながら、

「ごめんね。腕時計返し忘れたから、Aちゃんの後ついて来ちゃった。」

綺麗な顔で微笑む奈菜美ちゃん。

『あ！わざわざありがとう。じゃあ、また明...』

また明日。

そう言おうとしたら、遮られた。

「後ねぇ、Aちゃんにお願いがあって...」

『...なに？』

「私家の鍵忘れちゃったみたいで、親が家に帰ってくるまでAちゃんの家に入れてもらえないかな...？」

すごい困ってる顔をしながら言う奈菜美ちゃん。

私は困ってる奈菜美ちゃんをホッとけなくなり、

『えっと、私は入れてあげたいんだけど...ちょっとお兄ちゃんに確認してみるね。』

そう言って、私は慌ててリビングへ戻る。