20.手料理 ページ20
私がお風呂から、上がってリビングへ行くと、
トミーさんとお兄ちゃんとキイチさんとまんずさんが帰ってきていた。
カンタさんとキイチさんとまんずさんは自分のお部屋にいるみたいで、
リビングにはお兄ちゃんとトミーさんがいた。
『おかえりなさいです。』
「ただいまー。」
「Aちゃん、ただいま。」
私は、喉が渇いたのでキッチンへ向かう。
「あ、そういえば、さっきカンタくんがAの手料理 “ めっちゃ美味しかった ” って、言ってたよ。」
お兄ちゃんが口を開いた。
『え?本当に!?嬉しい。作ってよかった〜!お兄ちゃん、教えてくれてありがとう!』
お兄ちゃんはそれを聞くと、自分のお部屋に戻って行った。
私は冷蔵庫から飲み物取り出し、自分のお部屋に戻ろうとしたら、
トンッ
『...//』
目の前にはトミーさんの腕...
壁ドンして、私が行こうとする道を塞いでいた。
この状況を理解するのに、数秒かかった。
『...へっ?』
私がトミーさんの方を見ると、
目を細めて、物悲しそうな表情でこちらを見ている。
と思ったら、
「...にひひ。」
と、急に笑うトミーさん。
『...トミーさん...?』
私の心臓はバクバクしている。
すると、少し悩んでいるような表情を見せたあと、少し真顔になり、
「...ずりぃよ。」
と言うトミーさん。
『...//』
心臓のバクバクがさらに増していくのが分かった。
トミーさんは壁ドンをやめ、
優しい表情になり、
「今度俺にもなんか作って。」
と言った。
私は咄嗟に
『...はい//』
と、頷いた。
私の返事を聞いたトミーさんは、
「やったー!ありがとう!」
と言って、リビングを出て行った。
私はトミーさんの後ろ姿を見送ったまま、
暫く固まっていた。
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渚(プロフ) - とこたんとみさん» コメントありがとうございます( ^ω^ )面白いと言っていただけて嬉しです♪ (2019年7月7日 2時) (レス) id: 4fccf6bd12 (このIDを非表示/違反報告)
とこたんとみ(プロフ) - とっても面白いです!!!! (2019年6月11日 1時) (レス) id: f614e63378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渚 | 作成日時:2018年8月3日 5時