1.ルームシェア ページ1
『もしもし。お兄ちゃん、今からお兄ちゃんのお家に行っても大丈夫?』
私は荷物をまとめながら、お兄ちゃんに電話をかける。
『分かった!じゃあ向かうね!』
私はそう言い通話を切り、まとめた荷物を持ち、
お兄ちゃんのお家へ向かった。
暫くして、お兄ちゃんのお家に到着。
ピーンポーン
インターフォンを押すとすぐにお兄ちゃんが出てきた。
『お兄ちゃん久しぶり!』
「うん。てか、その荷物なに?!」
お兄ちゃんは私の大量の荷物を見て質問してくる。
『何って、私の着替えとかだよ。』
「へっ?」
私が質問に答えると、お兄ちゃんは益々よく分からなそうな顔をする。
『私今日からお兄ちゃんと一緒に暮らすことになったの。』
「A、何言ってんの?」
『あれ?お母さんから連絡来てない?』
「来てないけど。」
『あらら。お母さん忘れてるのかな...。実家からだと大学が遠いから、一人暮らししたいって言ったら、お母さんに一人暮らしはダメって言われてね。』
私の話に戸惑いつつ相槌をうちながら聞くお兄ちゃん。
『じゃあ、お兄ちゃんと暮らすって言ったら、許可が出たの。お兄ちゃん家からなら大学からも近いし。』
説明を終えると、お兄ちゃんは少し焦りながら、
「えっ、待って、一人暮らしじゃないし、トミーやカンタくん達もいるから...」
『YouTube見ないから、よく分かってないけど、お兄ちゃんがお2人のお手伝いしてるのは知ってる。だから、邪魔しないようにするから、お願い!』
「とりあえず皆に許可取らないと...」
「どうしたー?」
お兄ちゃんと玄関で少し揉めていたからか、
トミーさんとカンタさんが部屋から出て来た。
『あっ、初めまして。妹のAです。いつもお兄ちゃんがお世話になっております。』
私がトミーさんとカンタさんに挨拶をすると、
お2人も挨拶を返してくれた。
「で、部屋入らねぇの?なんかあったの?」
と、トミーさんがお兄ちゃんに尋ねる。
「僕も今聞いたんだけど、Aが今日からここに住みたいって言ってて。」
『動画撮影などのお邪魔はしませんので、お願いします。』
お2人に頭を下げてお願いする。
「えっ、頭上げて...」
と、少しあたふたしながら言うカンタさん。
「とりあえず部屋の中に入って話そう。」
トミーさんがそう言い、部屋の中へ入る。
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渚(プロフ) - とこたんとみさん» コメントありがとうございます( ^ω^ )面白いと言っていただけて嬉しです♪ (2019年7月7日 2時) (レス) id: 4fccf6bd12 (このIDを非表示/違反報告)
とこたんとみ(プロフ) - とっても面白いです!!!! (2019年6月11日 1時) (レス) id: f614e63378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渚 | 作成日時:2018年8月3日 5時