【轟焦凍】【爆豪勝己】溺愛吸血鬼と俺様王子 (ページ7)

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突然私に杖を向ける麗日さん

「じっとしててね……

『え、ちょっ、ま

「さらにむこうへ～ぷるすうるとら～！！」

謎の言葉とともに虹色の光に包まれる

「よし！やっぱりドレスがお似合いやな！」

「姫、可愛いよ！」

『……ん？』

たまたま置いてあった大きな鏡を見ると、綺麗な水色のドレスを着た自分がいた

「クローゼットに沢山入れておいたから、好きなの選んで着てや！デザイン考えてくれたらいつでも作ったるからね！」

驚きと感動と非現実的さで言葉が出ない

固まっていると緑谷さんが口を開いた

「君は今日から僕たちの姫で、ずっとここで暮らすんだ。
生活に困ることはないから安心してね

あと、さっき殴ったりしてごめん
この部屋に連れてくるまで暴れるかもしれないし、君ならどうにかして逃げようとしそうだからやったんだ

あとで治療をしにくる人がいるから…それでも痛かったら僕をずっと恨んで。あいにく自分でも死ねないんだ

そうそう、ここでは歳をとらないんだ
はっきりいうと、みんなもう亡くなってる人たちだからね

僕らもどうやってここに来たかよくわからないけど……たぶんあの世的な感じなんだと思う

そんなところにどうして君が入ってこれたかはわかるね？

そのネックレスは選ばれた人…姫しかつけることができないんだ。それを君は平然とつけいられる

ずっと、長い間探してたんだ。
さっきの死逝犬は、どういう訳か迷い込んだ人間を殺してしまう恐ろしい怪物だ

どうしてそんなものがいるか……」

『ちょっと待って緑谷さん。』

早口すぎて全然頭に入ってこない

それよりも言いたいことがある

『ずっとここで暮らすってどういうことですか？
こんな意味不明の世界で一生！？しかも歳をとらないって……

姫？を探していたのはわかりますけど、私はそんなのじゃない！人間です！ついさっき引越してきたばかりの16歳、高校一年生なんです！
幽霊？魔女？もう意味わかりません！！こんなネックレス……！！！』

「ごめんな、選ばれた姫には取れんやわ。

そりゃあ意味わかんないと思う。うちも最初来た時なんやここ気味悪いって思ったもん。

でも見かけによらず結構いいところやよ？いい人たちばっかですぐに打ち解けてもうたわ

辛いかもしんないけど、うちらも姫が戻れるように努力するし…本当は居てほしいんやけどな

だから…泣かんでや」

二人は私が落ち着くまでずっと背中をさすってくれていた