お使い【真田幸村】 ページ3
A「これぞ完璧な罠！前回は伊達政宗という大物がかかったけど次は誰が来るか楽しみだね！小太郎！」
物陰に隠れるAと小太郎は、視線の先にある大きな籠をじっと見ていた。
その籠の下にはおにぎりがあり、獲物が来るとAが糸を引いて籠がその上に落ち、獲物を捕まえるという策だ。
今回は小太郎の策は一切ない。
全てAの策だ。
A「おっ...来た来た」
籠に忍び寄る黒い影、緊張するAの額からは冷や汗が流れた。
A「はっはっはー！覚悟ぉぉ！」
「ぬぉおお!?」
糸を引いた瞬間に籠が落ちる。
かかった獲物の顔は籠に隠れて見えず、手足だけがじたばたと動いていた。
「み、見えぬ！前が見えぬァァ！」
A「ん、この喧しい声はまさか...」
籠を取るのを躊躇うAに、代わりに小太郎が籠を退けた。
A「さ、真田幸村！」
幸村「むっ...おお、おひはふうほはふ」
A「ん、なんて？」
幸村は捕まったというのにも関わらず、おにぎりをもごもごと食べながらAを見ていた。
ちなみに幸村の主、武田信玄と北条家は同盟を結んでおり、言わば盟友同士で二人もそこそこ面識があった。
A「武田の幸村が何で北条のところに？」
幸村「おはふぁははまほひ、ふはいほはほはへはほへほはふ」
A「なんて？」
おにぎりを頬張りながら言う幸村に、お手上げ状態のAは小太郎に助けを求めた。
主(仮)の命令ならばと小太郎は自前の筆入れと紙を取り出し翻訳する。
小太郎「【お館様より使いを頼まれた】」
A「使い...まさか！どこかの軍が北条に攻めてくるとか!?」
幸村「いや、塩の買い出しでござる！」
A「塩かい！」
武田は周囲に海がなく、塩不足が問題となっていた。
一時期、同盟を結んでいた今川に塩を止められた時にはそれはそれは大変だったと聞く。
その時は宿敵である上杉謙信が塩を送ったらしい。
こんな前例がある故に、北条家との同盟は塩確保と言っても過言ではない。
Aは幸村に塩を渡してつまらなさそうな顔をして城へ戻ったという。
そして戻ってきた時には、また氏政が落とし穴にハマっていた。
氏政「Aまたお主の仕業かァァ！」
A「なんで毎回じーさん引っかかるのさ」
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天里三笠(プロフ) - どういたしまして (2018年1月10日 16時) (
レス) id: b5fd42ea38 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 天里三笠さん» 誤字の指摘ありがとうございますm(_ _)m訂正しました。 (2018年1月10日 16時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
天里三笠(プロフ) - こんにちは。漢字のミスです。幼少期のストーリーで、何かの表紙に助けたわけでもない、のひょうしは拍子、です。 (2018年1月10日 13時) (レス) id: b5fd42ea38 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 佐助君のノリ&ツッコミ、面白かったです^_^最後、佐助君が可愛そうな気が・・・・・。楽しくて、サクサク読めました^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月7日 21時) (レス) id: 955180b2fd (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - まゆさん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2017年10月18日 23時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2017年7月8日 23時
