畑【片倉小十郎】 ページ16
本日、北条家の領主様(仮)のAと忍の小太郎は奥州に足を運んでいた。
というのも、現在の北条家当主である氏政から「片倉殿が作る野菜をもらってきてくれ」とお使いを頼まれたのだ。
A「じーさんは私を何だと思っているのさ」
小太郎「【孫だと思っておられるのでは？】」
A「うーん…可愛い孫の為にさっさと隠居してくれればいいのに」
実際、氏政とAの血は繋がっていない。
多少似たようなDNAは入っているのかもしれないが。
そんなこんなで奥州にある畑に辿り着いた二人の目に、せっせと鍬で畑を耕す男の姿が映った。
A「あの人に聞けば分かるかな？あのー！片倉って人はどこー？」
畑にAの声がこだまし、男が振り向いた。
頬に傷、鋭い目つき、担いだ鍬が農具ではなく凶器にしか見えなくなるような危険極まりない男にAは馴れ馴れしい言葉で発言したのを後悔した。
「俺が片倉だが、なんか用か」
わざわざ目の前まで来た伊達政宗の腹心、片倉小十郎の圧にAは己の死期を感じたという。
＊＊＊＊＊＊＊
小十郎「ほう、北条のじいさんのところから伊達領まで使いとは偉いな」
事情をきいた小十郎は、Aの頭をぐりぐりと撫でまわした。
子ども扱いされ屈辱を味わうAだが、下手なことを言えば小十郎の抱える鍬でざっくりやられてしまうと思っているため、ただ撫でられるがままである。
A「えっと、まずはゴボウが欲しいんですが…」
小太郎「【葱もお願いします】」
小十郎「おう。えっとAだったか？なんなら自分で収穫してみるか？」
A「いいの！私、トマトしか収穫したことないよ！」
テンションが上がったせいか、いつものAに元通りだ。
小十郎に収穫の仕方を教えてもらいながら、Aの人生で二度目の収穫作業が行われた。
A「小太郎見てみて！」
Aは収穫した葱とゴボウを両手に持ってきりっとポーズを決めた。
A「二刀流！」
小十郎「遊ぶな」
すっかり小十郎とも仲良くなり、ゴボウや葱の他にもたくさんの野菜を貰った二人は、小田原城へと帰って行った。
そして…その日の夕餉準備の際、プチ騒動が起こった。
A「ぎゃー！茄子に虫くっついてたぁぁー！」
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天里三笠(プロフ) - どういたしまして (2018年1月10日 16時) (
レス) id: b5fd42ea38 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 天里三笠さん» 誤字の指摘ありがとうございますm(_ _)m訂正しました。 (2018年1月10日 16時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
天里三笠(プロフ) - こんにちは。漢字のミスです。幼少期のストーリーで、何かの表紙に助けたわけでもない、のひょうしは拍子、です。 (2018年1月10日 13時) (レス) id: b5fd42ea38 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 佐助君のノリ&ツッコミ、面白かったです^_^最後、佐助君が可愛そうな気が・・・・・。楽しくて、サクサク読めました^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月7日 21時) (レス) id: 955180b2fd (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - まゆさん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2017年10月18日 23時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2017年7月8日 23時
