人気者 ページ5
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ホークスから逃げるように駆け足で中庭から抜け出し、先に2年生のフロアに向かいC組の教室に到着した。
黒板に貼り出された座席表を見に行くと、案の定私とホークスは前後だった。ホークスが一番後ろで、その前が私。
関わりたくないなぁとげんなりしながら振り返ると、前から見知った女の子に抱きつかれた。
「Aちゃん！今年も同じクラスだね！」
「コンちゃん！よろしくね〜」
狐色の髪からピョンと三角の耳が生えた女の子、狐藤(ｺﾝﾄﾞｳ)葵。通称コンちゃん。
「また3人揃ったな」
「お、ぷーさん！よろしく！」
続いてやってきたのは他の生徒よりひと回りがっしりした体格のいい焦げ茶の髪色をした熊野颯太(ｸﾏﾉﾌｳﾀ)。通称ぷーさん。
去年も同じクラスだった私たちは、同じ動物の個性持ちということもあって仲が良かった。
またこの3人が同じクラスになれた事は嬉しい
教卓の前で話していると、突然教室内でわっと声が上がった。主に女子の。
「鷹見くーん！」
「ホークスよろしくね！」
「うん、よろしく〜」
ヒラヒラ手を振るホークスに女子はまた黄色い声をあげる。
え、なにホークスってこんなガッツリ女子からチヤホヤされてんの？
てか彼女いるんじゃないのアイツ
見ているとぱちっと目が合い、同じように微笑まれる。別に私は微笑まれたからってみんなみたいに黄色い声はあげないし、ドキッともしない。
何も考えずフイッと顔を背けると、ホークスはそのまま座席表を覗きに来た。
「やっぱ席前後だ。よろしくね」
「ん、よろしく」
顔を向けないまま答える。少し無愛想すぎたか。
それでもホークスは特に気にしていない様子で自分の席へと歩いて行った。
すぐしてホークスの周りに人が集まる。こう見てみると、意外と男子からも人気はあるんだ。
「ホークスやっぱ人気者だね」
「座りにくいな…」
埋もれつつある私の席を遠目から眺める。
毎時間これだとさすがに邪魔だぞ
ため息が漏れ出そうになった瞬間、予鈴が鳴った。
じゃあねーとみんなホークスの元から離れていき、やっと席に着ける。
「ゴメンね、座れなかったでしょ」
「ッわ！」
座った途端、後ろから急に耳打ちをされて声が出た。
耳をぎゅっと押さえて振り返る。
「あ、ごめん」
「〜〜ッ急に喋りかけんな」
リョーカイと親指を立てるホークスに、さっき出しそびれたため息を吐き出した。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月24日 1時) (
レス) @page38 id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - めちゃめちゃ好きな作品なので続きが見たいです（ ; ; ） (2023年3月1日 8時) (レス) @page32 id: b5216021f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - えっえっお願いしますみたいです大好きです (2023年2月13日 0時) (レス) @page38 id: 1bebe7d5ab (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - もっちさん» わぁあありがとうございます😭もう作品が逸れ過ぎて収拾つかなくなってますよね😢笑 しかも最近また新しい幼馴染同級生ネタも浮かんできてて😂しばらく更新出来ておらずすみません！そろそろ気合い入れて進めます！💪 (2022年9月9日 19時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 同級生設定のホークス嬉しすぎていつも楽しく読ませて頂いております！続きがとってもとっても気になるので少しずつでも書いていただけたらなぁと思います…。物語って考えるのも難しいし時間もかかるでしょうし大変だと思いますが、応援しています！頑張ってください！ (2022年9月2日 4時) (レス) @page38 id: 77bce02d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年10月12日 11時
