優しいやつ ページ28
.
結局
私が完全に落ち着いたのは3日後だった。
「もう大丈夫なの？」
ベッドの上で寝転ぶ私のお腹をトントンと優しく叩くホークス。
「ん…もう平気」
「よかった。大変だったね、よく頑張りました」
頭を撫でられるとなんだがむず痒い気持ちになる。
払いのけたいところだけど、コイツあれから毎朝毎晩差し入れを持って私の体調を見に来ていた。
正直物凄く助かったし、こんなに親切にされてしまうと今までみたいに雑に扱えない。
「そういや雨宮くんすごく心配してたよ」
「そうなんだ」
「あれから連絡取ってないんでしょ？一応返してあげなよ」
透くんかぁ
最後嫌だったなぁ、面倒くさかったなぁ
なんかもう今さら
「…いい、連絡しない」
「なんで？」
「別れる。別に透くんじゃなくてもいい」
こんな最低発言コイツの前でしか言えない。
それでもホークスはあっはは！と笑っていた。
「まぁ別に自由だけどさ。でも別れたらどうするの？」
「どうって？」
「またこんなん来たらどうやって対処するの？」
「それは…」
一応都合のいい男他にいるけど…
他の男に行かれるくらいなら的なこと言ってたし、言うのやめとこ
「まぁ3日間で引くってのが分かったし、我慢する」
「ふぅん。ま、あんまあちこちに手つけないようにねぇ」
「それあんたが言うの？」
鼻で笑ってやると、ホークスはいやいや！と手を振った。
「俺最近遊んでないよ？」
「なにそれ、信用ならねー」
「って思うでしょ？割とガチ」
「どした急に」
「なんとなく？別にもともと好きで遊んでたわけでもないしね」
へぇ、なんて未だ信じてない返事をするとホークスはホントなのにと困ったように笑った。
それから特にこれといった会話もすることなくお互いスマホをいじっていると
ぐぅううう
あ、やば私だ
サッとお腹を押さえてホークスの方をチラッと見ると、ホークスは目をぱちくりさせた後嬉しそうに笑った。
「やっとちゃんと食欲出てきてくれた」
この3日間、身体が怠すぎて食欲どころではなかった。
買ってきてくれた差し入れも食べ切ることができずで、ホークスはずっと心配してくれていたみたい。
「ごめ、そっちのパン取って」
テーブルの上に余っていた菓子パンを指差すと、ホークスは私の手を取った。
「作るよ。何食べたい？」
コイツってこんなに優しいやつだったっけ
.
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月24日 1時) (
レス) @page38 id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - めちゃめちゃ好きな作品なので続きが見たいです（ ; ; ） (2023年3月1日 8時) (レス) @page32 id: b5216021f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - えっえっお願いしますみたいです大好きです (2023年2月13日 0時) (レス) @page38 id: 1bebe7d5ab (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - もっちさん» わぁあありがとうございます😭もう作品が逸れ過ぎて収拾つかなくなってますよね😢笑 しかも最近また新しい幼馴染同級生ネタも浮かんできてて😂しばらく更新出来ておらずすみません！そろそろ気合い入れて進めます！💪 (2022年9月9日 19時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 同級生設定のホークス嬉しすぎていつも楽しく読ませて頂いております！続きがとってもとっても気になるので少しずつでも書いていただけたらなぁと思います…。物語って考えるのも難しいし時間もかかるでしょうし大変だと思いますが、応援しています！頑張ってください！ (2022年9月2日 4時) (レス) @page38 id: 77bce02d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年10月12日 11時
