扉の向こう ページ25
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(ホークスside)
次の日、教室に着くとAちゃんの姿はなかった。
Aちゃんと仲良い狐藤さんに聞いてみれば、ただの風邪だと連絡が来たそうだ。
それでも昨日のあの調子、何か気になる。
外で致して本当に風邪でも引いているならそんな間抜けな話はないけど、そうじゃない気もするんだよなぁ
いつもよりクラス全体が見渡せて
いつもより黒板が見やすくて
なのに、暇つぶしで触るいつものクリーム色のふわふわな髪がなくて、静かで
ぽっかり空いた前の席は、なんとなくつまらなかった
◇◆◇
「鷹見、ちょっといいか」
「？はーい」
帰る直前、先生に呼ばれると一枚のプリントを渡された。
「獅宮と寮同じだろ。これ提出期限すぐだから渡しておいてくれないか」
「分かりました。今日渡しときます」
一応丁寧にファイルにしまって、挨拶をして教室を出る。
今日も何人かに一緒に帰ろうと誘われたけど断って、電車に乗りながらスマホを開いた。
『おかゆ 作り方』
なんて自然に指を動かして検索。スライドして手順を確認し、なんとか自分でも作れるだろうと確認する。
「まぁ、やれるだけやってみよ」
人生初の誰かに作る手料理がお粥だなんて、少し笑ってしまった。
◇◆◇
コンコン
軽くノックして返事を待つ。
数秒経っても中から返事はこず、もう一度ノックしてから声をかけた。
「Aちゃん、ホークスだけど。先生に頼まれてプリント持ってきた」
するとしばらくしてからドアの向こうで動く音が聞こえ、ドア越しにAちゃんの声が聞こえた。
「ありがと…前置いてて」
なんだか声の調子が重い。本当に風邪なんだろうか。
「あー…あとさ、お粥作ってみたんだけど…」
「……ありがと、あとで食べる」
「ドア開けれる？今持ってきてるから」
「ダメ」
即答で何故かドアを開けることを断られ、少しムッとする。せっかく作ったんだから、直接ありがとうとか、いただきますとか言われたい。なんて病人に対してわがままな気持ちを持ってしまう。
「なんでダメ？そんなひどいの？」
「…うん、移すと悪いし」
「先生に体調見てきて欲しいとか、言われたし」
なんて言われてもない嘘をつく。
すると、「息止めて」とだけ返事が来たあとカチャッと鍵の開く音。
咄嗟に言われた通り息を止めると、中から出てきたのは私服姿のAちゃんだった。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月24日 1時) (
レス) @page38 id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - めちゃめちゃ好きな作品なので続きが見たいです（ ; ; ） (2023年3月1日 8時) (レス) @page32 id: b5216021f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - えっえっお願いしますみたいです大好きです (2023年2月13日 0時) (レス) @page38 id: 1bebe7d5ab (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - もっちさん» わぁあありがとうございます😭もう作品が逸れ過ぎて収拾つかなくなってますよね😢笑 しかも最近また新しい幼馴染同級生ネタも浮かんできてて😂しばらく更新出来ておらずすみません！そろそろ気合い入れて進めます！💪 (2022年9月9日 19時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 同級生設定のホークス嬉しすぎていつも楽しく読ませて頂いております！続きがとってもとっても気になるので少しずつでも書いていただけたらなぁと思います…。物語って考えるのも難しいし時間もかかるでしょうし大変だと思いますが、応援しています！頑張ってください！ (2022年9月2日 4時) (レス) @page38 id: 77bce02d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年10月12日 11時
