欠点 ページ24
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ホークスに肩を掴まれていた透くんが乱暴に手を振り払い、ギロリとホークスを睨みつけた。
「またお前かよ。邪魔すんなって」
「雨宮くん、Aちゃんの顔見てる？」
ホークスの言葉に透くんが私の顔を見る。
すると見る見るうちに顔は青ざめて、自分があまりにも強引に無理矢理私を襲おうとしていたことに気付いた。
「ッ…、ごめん、Aごめん…！」
何度も謝りながら私に縋り付くように抱きついてきた透くんに身体がビクッと跳ねた。
そんな私の態度に透くんは更に顔を辛そうに歪め、着崩れた私の服を直して立ち上がった。
「ごめんね、俺……帰る」
そう言って静かにこの場から離れて行く透くんにかける言葉も見つからず、ただ姿が見えなくなるのを目で追った。
散々首輪のように噛まれた首筋が、痛い
「飼い犬に噛まれるとはまさにこのことで」
ヒリつく痕を押さえているとホークスが目の前にしゃがみ込む。
「……うるさい」
小さな声で言い返す。
「とにかく中入ろ？もう夜になるし」
心配そうにホークスは私に手を伸ばした。乱れて顔にかかった髪を分けてくれる。
さっきとは違う優しい手つきに、また身体が疼きだした。
「んッ、ま、触ん、な…」
「どしたの、ッ！」
段々と火照るように熱が込み上げ、またあの匂いが溢れる。
最悪だ、コイツの前で…！
「この匂い、Aちゃんの？」
「ッ、嗅ぐな！」
急いでホークスの鼻を手で押さえる。
「一人で戻るから、先行って…ッ」
「え、どうしたの。それにこれ何？」
「なんでもない！いいから早く！」
怒鳴る勢いでホークスに言えば、ホークスは納得できない表情だが仕方なく身を引いて一人寮に戻ってくれた。
一人になり乱れ始めた呼吸を一生懸命整える。
「ッ、はぁ…」
目を瞑り身体の熱を逃がし、なんとか落ち着きを取り戻してから大きくため息を吐き出し壁に全体重を預けた。
「……明日学校休まなきゃ」
暗くなり始めた空を見上げもう一度深く息を吐き出した。
誰よりも誇らしい獅子の個性は、唯一の欠点があった
年に数回『ハツジョウ期』を迎えてしまう
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月24日 1時) (
レス) @page38 id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - めちゃめちゃ好きな作品なので続きが見たいです（ ; ; ） (2023年3月1日 8時) (レス) @page32 id: b5216021f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - えっえっお願いしますみたいです大好きです (2023年2月13日 0時) (レス) @page38 id: 1bebe7d5ab (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - もっちさん» わぁあありがとうございます😭もう作品が逸れ過ぎて収拾つかなくなってますよね😢笑 しかも最近また新しい幼馴染同級生ネタも浮かんできてて😂しばらく更新出来ておらずすみません！そろそろ気合い入れて進めます！💪 (2022年9月9日 19時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 同級生設定のホークス嬉しすぎていつも楽しく読ませて頂いております！続きがとってもとっても気になるので少しずつでも書いていただけたらなぁと思います…。物語って考えるのも難しいし時間もかかるでしょうし大変だと思いますが、応援しています！頑張ってください！ (2022年9月2日 4時) (レス) @page38 id: 77bce02d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年10月12日 11時
