匂いにつられて ページ23
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(ホークスside)
騒ぐ女子たちをテキトーに流したあと、さっさと寮に帰ろうと学校を出て電車に乗り帰路についた。
途中周りを見渡してもAちゃんたちはいなくて、あの調子だとどこかで揉めたりしてるのかななんて他人事のように考える。
Aちゃんは俺と飯作って食べてるの隠しておきたかったのかな。そりゃまぁ彼氏いるなら普通そうか。
俺は別に女の子たちに聞かれたってどうでもよかったからあんなタイミングで言っちゃった。あとでめっちゃ怒られそう。
「ま、彼氏と喧嘩してAちゃんがどう対応するのか楽しみだけどね〜」
悪い女のコなの知っちゃってるから「面倒くさい！別れる！」とか言い出してたら面白いんだけど
そんなことを考えながら歩くこと数分、ようやく寮に辿り着いた。
そして寮の敷地内に足を踏み入れた瞬間、何か独特な、嗅いだことのない甘い匂いが僅かに鼻をくすぐった。
「？」
少し集中して匂いの先を辿ると何か声のような、乱れた息のような音が聞こえてくる。
距離が近づくにつれ匂いは鮮明に濃くなり、背中の羽がぶるりと震えた。
声でなんとなくしていることは分かる。でも匂いが気になって、興味本位で覗いてしまった。
「、ッ」
建物の影の向こうで女の子の体を弄る雨宮くん。
抱きついていて女の子の顔は見えないけど、あのクリーム色の髪と尻尾はAちゃんだろう。
ガッツリ外で仲直りおせっせですか…
なぁんだ。てかホント人のこと言えんしAちゃん
気になる匂いは雨宮くんの個性？あんな個性だったっけ
まぁこれ以上見るのはアレだし、さっさと寮の中に入ろうと足を引いた時、Aちゃんの声が聞こえてきた。
「いやっ、やめ、てッ！」
鼻を啜る音。
『女性の最中のイヤはイイ』なんてよく言うけど、多分これ違う。
泣いてる。拒絶してる。
慌てて2人の元に駆け出し、強引に雨宮くんをAちゃんから引き剥がした。
「ッ？！鷹見！！」
「邪魔してごめん、でもなんか」
中途半端にはだけた制服を必死に手繰り寄せ見上げてきたAちゃんを見てドクンと心臓が脈打つ。
甘く、荒く乱れた息
紅潮しきった頬
濡れた唇
とろんとした目からは大量の涙
「、そういうプレイしてたなら本当に邪魔した。謝る。でも、本当にそう？」
優しく問いかけると、Aちゃんは緩く、それでもしっかりと首を横に振った。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月24日 1時) (
レス) @page38 id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - めちゃめちゃ好きな作品なので続きが見たいです（ ; ; ） (2023年3月1日 8時) (レス) @page32 id: b5216021f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - えっえっお願いしますみたいです大好きです (2023年2月13日 0時) (レス) @page38 id: 1bebe7d5ab (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - もっちさん» わぁあありがとうございます😭もう作品が逸れ過ぎて収拾つかなくなってますよね😢笑 しかも最近また新しい幼馴染同級生ネタも浮かんできてて😂しばらく更新出来ておらずすみません！そろそろ気合い入れて進めます！💪 (2022年9月9日 19時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 同級生設定のホークス嬉しすぎていつも楽しく読ませて頂いております！続きがとってもとっても気になるので少しずつでも書いていただけたらなぁと思います…。物語って考えるのも難しいし時間もかかるでしょうし大変だと思いますが、応援しています！頑張ってください！ (2022年9月2日 4時) (レス) @page38 id: 77bce02d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年10月12日 11時
