誤解 ページ2
.
撮影が終わり、お疲れ様でしたと挨拶してスタジオを出る。
スマホを取り出して画面を開くも新しいメッセージが入ってないことに落胆していると、亮が後ろから駆け寄ってきた。
「お疲れ様でした！マギーさんこの後暇ですか？」
「お疲れ様。特に予定はないけど」
「まじすか。じゃあ飯行きましょ！」
笑顔で話しかけてくる亮に、あぁみんなで？と聞くと2人で！と自信満々に答えられた。
「あー…亮くん彼女いなかった？大丈夫なの」
「あ、別れましたよ」
「また？！え、はやくない？」
「そんなもんですって」
たしか1ヶ月前ぐらいに付き合ってるって話題になってたはずなんだけど…？
最近の子ってやっぱ付き合うとかってそんな軽い感じなのかな
とはいっても亮はまだ2個下の23才。別にそんな変わらないと思うけど。
「ね、行きましょうよ。俺ずっとマギーさんと飯行きたいって思ってたんですよね！」
懐いた子犬のような目で見つめられれば断りにくくなる。はぁ、仕方ない。
「…わかった」
着替え終わった後、亮を待っているとスマホが鳴って通知を見てみればミルコさんからのラインだった。
開いてみれば一件のニュース
「KANA、ホークス…熱愛…嘘？」
スライドして下に続く文を読んでいく
KANAとホークスの熱愛は真っ赤な嘘。
人気女優KANAは一般男性と付き合っていて現在妊娠中、近々結婚すると今朝事務所が公表した。
あの夜二人でホテルから出てきたのはKANAの気分が悪くてただエントランスロビーのお手洗いに寄ったから。
背中に手を回していたのも辛そうなKANAの背中をさすっていただけ。
階段から落ちそうになったKANAをホークスが咄嗟に受け止めて抱き締めたように見えただけで、ホークスはKANAが妊娠しているのを知っていたから親切にしていたんだと。
全ての文章を読み終えて、その場に固まる
ホークスに謝らないと…！
安堵の気持ちよりも、まず浮かんだのがそれだった。
震えた指先でホークスの画面を開き通話ボタンを押す
プルルルル…プルルルル…
『ただいま通話中です…』
機械音のアナウンスが流れて切る
もう一度かけ直してみようかとした時に、亮がやってきた。
「お待たせしました。行きましょう」
「あ…あの、私ちょっと」
「何食べたいですか？」
強引に取られた手に引っ張られ、気がかりなまま私は亮と一緒に歩き出した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1319人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sana＊(プロフ) - 狐宮さん» コメントありがとうございます！いやめっちゃ語彙力センス笑いました！😂こちらこそ最高の感想ありがとうございました好きです😂💖 (8月15日 0時) (
レス) id: 25a11890bc (このIDを非表示/違反報告)
狐宮(プロフ) - コメント失礼します！なんか、最高な幸福感。この小説で地球幸福指数（HPI）すんごい向上しますよ。しかし口角の犠牲は否めん。。天井と言うか宇宙貫けてパラレルワールドに行ってしまいました。。まじで最高でした。好きです（唐突な告白。そして語彙力）あざしたああ (8月8日 12時) (レス) @page19 id: 4df6e0fb41 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - keiさん» えぇえ嬉しい！😂こちらこそありがとうございます🙏💖ぜひもっとホークスに沼りましょ！！😂💕 (2022年6月14日 17時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
kei - もうなんか幸せです（語彙力）昇天しそうなほど心が幸せですwホークス推しててよかった…！こんなに素晴らしい作品をありがとうございます！！ (2022年6月14日 16時) (レス) @page19 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - はくさん» わぁあありがとうございますぅ…！永遠に幸せになってもらいましょ！！笑 (2021年8月18日 15時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sana＊
| 作成日時：2021年5月29日 22時
