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the□個性発表会2 ページ12

轟焦凍

「千里、手だせ」

耳「あんたもか」

 耳朗ちゃん、すっかりツッコミ役に……。

 上鳴くんのときと同じように手を出して触れられると、人じゃない冷たさに思わず手を引っ込めた。

「悪い。次反対」

 もう一方の手をだされて恐る恐る触ると、今度は人並み以上の熱さに彼の顔を二度見した。

「俺の個性は半冷半燃。体の半分から氷と炎を出せる」

 改めて見ると白と赤の髪だ。んっ? オッドアイ⁉ 火傷の跡は触れちゃダメだな。

 でも、これだと……


 雪のように白く、血のように赤い子


 グリム童話のやつだ! ヒャー、本当に存在したらきっと轟くんみたいなんだろうなぁ。

サッ)雪のように白く血のように赤い子みたいでかっこいい

「……それは褒めてるのか?」

 こくこく。

 轟はふっと笑った。私変なこと書いたかな?

(どこからそんな表現出てくるんだよ)

 気になった人はグリム童話をぜひ! 作者は『ビャクシンの話』(『ねずの木の話』とも)から知りました!


蛙吹梅雨

「私は蛙ができることなら何でもできるわよ」

 首をかしげる。

「そうねぇ……舌を伸ばしたり壁に張りついたりかしら」

 おお! 見たい!

「そんなキラキラらした目で見ないで。舌を伸ばせるなんて気持ち悪いでしょ」

 頭を振る。

「ケロッ……変な子ね」

 すると、彼女はペロリと舌を出した。

「こんな感じよ、ケロッ。けっこう伸ばせるのよ」

 うう、舌よりも「ケロッ」がかわいすぎる。そうだ!

サッ)ケロケロ

「あら……Aちゃんったら。ケロケロ」

 ケロケロ♪

「ケロッ。おもしろい子ね。私のこと梅雨ちゃんってよんで」

 つゆちゃん

「ケロ〜」

((和む))



緑谷出久

「つ、次は僕だね。僕の個性は、その、全身の力を強化することで……す」

 ん? 唐突に文を切ったな緑谷くん。

「ごごごめん! 僕の個性ってどう見せてあげればいいかわからなくて……」

 しどろもどろになる彼を見ていると、無意識にある言葉をノートに書いていた。

 かわいい

「ふぇ⁉ ま、まって! 僕男の子だよ⁉」

 さらに慌てる様子を見て、私は腹を抱えて笑うしかなかった。

「ちょっ、千里さん! 僕のことからかってるでしょ!」

 一応首は横に振ってあげた。かわゆい。

「笑わないでっ……て何皆も笑ってんの⁉」



常(俺は今何を見ているんだ?)


 ムカツク。


 どうしてか分からないが気にくわない。あいつが俺意外に笑顔を向けていることが。

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ちづる(プロフ) - いきなりリプ失礼します。キャラクターたちの心情や常闇くんの優しさ、夢主ちゃんの考え方めちゃくちゃ好きだと思いました。続編が読みたいのが本心なのですが... (2021年5月10日 5時) (レス) id: 97693b4be7 (このIDを非表示/違反報告)
ホープローズ - 速報!本日は私、ホープローズの誕生日なのでヴィラン連合・プロヒーロー・ヒーローの卵達からの祝いの言葉を貰いたいです。お願いします。 (2019年8月23日 12時) (レス) id: 681e9ae1c6 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - 常闇くん。常闇くん。ホントに好きです。大好きです。最高かよ( ˙-˙ ) (2019年7月31日 12時) (レス) id: 6ca8581b98 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - んぱ(・-・)!← (2019年6月18日 22時) (レス) id: 779ef83f8c (このIDを非表示/違反報告)
響香(プロフ) - 常闇くんチョー好きです!これからも宜しくお願いします! (2019年6月12日 17時) (レス) id: b61ceed5ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蔦虎 | 作成日時:2018年4月22日 0時

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