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リンゴジャム ページ31

課外、昨日終わった〜!

 ということで更新再開です!

□−−−−−−◇

 パン屋の裏側には生活空間があった。どうやら家族の共同スペースのようだ。

 チェック柄の布が掛けられているテーブルの椅子に促されて座る。

 ちょっと待ってて、と手で制され待っていると、Aはスプーンと濃い黄色が入ったビンを持ってきた。それらをテーブルに置くと、スケッチブックを見せてニコニコ笑った。

 リンゴジャム どうぞ

 ふたを開けると甘く、さわやかな匂いが漂う。常闇は微笑んだ。

「うまそうだな」

 そう言うと肩をつつかれた。

 私が作ったの お店に並んでるのも全部

「ジャムを作るの、好きなのか」

 Aはうなずくと、食べるように促した。

 スプーンですくうとハチミツのようにキラキラ輝く。横から口に入れて舌にからめると、リンゴの風味が広がり幸せな気分になった。

「……美味」

 顔をほころばせる常闇を見てAはソワソワし始める。実は、作るのも好きだが食べるのはもっと好きだったのだ。

 我慢できなくなり常闇からジャムを奪い取る。驚く彼を横目に、大きくすくってスプーンを口に入れる。

 ああ、この甘味と酸味のバランス……たまらない!

 口からスプーンをだすと銀の糸がひく。幸せを噛みしめていたが、常闇を思いだすとハッと固くなった。

 恐る恐る隣を見ると、その顔は真っ赤で……

「お、おまっ……かか、間接キ……!」

 言い終わらないうちにAも顔を赤らめる。少しの間無言でいたが、常闇が

「その、おいしかったか?」

 と聞いてきたので、歪んでいる口元を隠しながらスケッチブックを見せる。

 おいしい 常闇くんの味

 感極まり、歯をくいしばりながらテーブルを叩いた常闇は、そのままうずくまった。

 今日はなんて日だ!(古いかw)

「やめろ……そんな顔でそんなの見せられたら、俺は、どうすればいいんだ」

 腕からのぞかせる赤い瞳は何かをこらえるように揺れていた。

「オマエ、弱イナ」

 常闇の背から出てきた黒影がケケケと笑う。

「うるせぇ……」

「オッ、リンゴジャムダ。イタダキィ!」

 黒影はビンをつかむと全部たいらげてしまった。

サッ)ダークシャドウもりんご好き?

「オウ! 大好キダ!」

 ニッコリ笑ったAは新しいジャムを取るため席を立った。

「……A行ッタゾ?」

「もう少し待て。あんなの見てすぐ起きれる俺じゃない」

ジャム後の紅茶→←番外編☆七夕



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ちづる(プロフ) - いきなりリプ失礼します。キャラクターたちの心情や常闇くんの優しさ、夢主ちゃんの考え方めちゃくちゃ好きだと思いました。続編が読みたいのが本心なのですが... (2021年5月10日 5時) (レス) id: 97693b4be7 (このIDを非表示/違反報告)
ホープローズ - 速報!本日は私、ホープローズの誕生日なのでヴィラン連合・プロヒーロー・ヒーローの卵達からの祝いの言葉を貰いたいです。お願いします。 (2019年8月23日 12時) (レス) id: 681e9ae1c6 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - 常闇くん。常闇くん。ホントに好きです。大好きです。最高かよ( ˙-˙ ) (2019年7月31日 12時) (レス) id: 6ca8581b98 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - んぱ(・-・)!← (2019年6月18日 22時) (レス) id: 779ef83f8c (このIDを非表示/違反報告)
響香(プロフ) - 常闇くんチョー好きです!これからも宜しくお願いします! (2019年6月12日 17時) (レス) id: b61ceed5ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蔦虎 | 作成日時:2018年4月22日 0時

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