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万「つかさーお前、Aちゃんのこと好きだろ?」
十「…っ……あ"ぁ?」
秋組での定例会議中、どういう話の流れだったか、言い当てられる。
第一、コイツに知られたって言うのが気にくわねぇ。
太「えぇ!?そうなんスか!?」
臣「十座にだって好きな人くらいできるだろ」
太「でもAちゃんっスよ!?」
左「おい、お前ら。会議中に余計なことを話すな」
左京さんの一言で、一端この話が終わった。
だが、摂津はまだ気になるようで会議が終わってからもしつこく聞いてきた。
万「お前わかりやすすぎなんだよ。飯の時もチラッチラAちゃん見てんし、途中までしか一緒じゃねぇくせにわざわざAちゃんの登校時間に合わせて家出てるしよ」
十「うるせぇ」
俺は口下手で、自分でもそれを自覚してる。
だからどこかに誘うこともできねぇし、これが今の俺の精一杯だ。
万「それによ、Aちゃんって…」
コイツ、頭は良いからきっと気づいてるだろう。
万「はぁ…どいつもこいつもなんで報われない奴選んじゃうかね〜」
報われない。
そんなことわかってる。
好きになってしまったら嫌でも気づく彼女の視線。
万「早いとこ諦めた方がいいんじゃねぇの」
十「うるせぇ」
んなこと、俺が一番わかってんだ。
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Eva - 続きが気になります!楽しみに待ってます! (2019年10月7日 0時) (レス) id: a1f2b3bb01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲那 | 作成日時:2019年9月7日 22時