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8月8日。花火大会。
駅でクラスのみんなと合流して、ぞろぞろと花火大会の会場に向かっていた。
思っていたより集まった人数は多い。10人ちょいいる。
「こんな多いと逸れてもわかんないね」
「まぁわざと逸れる人たちもいるだろうけど」
既にいい雰囲気を醸し出している男女ペアを咲良とニヤニヤしながら見る。
いいなぁと思いながら好きな人を浮かべた。
「ホークスに浴衣姿見てもらいたい」
「流石に今日は厳しいんとちゃう？」
「そんなぁ」
赤色のレトロチックな浴衣に、長い髪をふたつにおろしてタマネギヘアアレンジをして、先を赤いリボンで結んだ今日も完璧なホークス色。
一目だけでも見てもらえれば嬉しいんだけど、この人混みじゃ厳しいかな。
途中屋台を回りながら、みんなでワイワイと花火が見えやすい位置を探す。
その間も私はホークスがいないかと何度も空を見上げ歩いていた。
「うーんいない。ねぇ咲良、…あれ？」
キョロキョロと辺りを見渡す。
見知らぬ顔が通り過ぎてくばかりで、1人で逸れたんだと知った。
「やば！え、どうしよ…っ」
ごそごそと巾着の中からスマホを取り出して咲良に連絡しようとすれば、後ろからドンと人にぶつかられてしまいその衝撃に落としてしまう。
あたふたしながらしゃがみ込んでなんとか拾い上げてもう一度連絡しようとしたら突然誰かに右腕を掴まれた。
「Aちゃん！」
「っ、翔？」
慌てたように私の名前を呼んだのは、同じクラスの翔だった。
「気づいたらAちゃんいなくなってたから！」
「ごめんはぐれちゃったね。戻ろっか」
「あー…もうこの人混みじゃ厳しいかも」
確かにそろそろ花火が上がる時間。周囲の人たちはもうあちこちで座り始めて移動がしにくい。
どうにかして合流したかったから、足場の狭くなった道をそろそろと翔と一緒に歩く。
それでも履き慣れていない下駄のせいで足元のバランスを崩してしまう。
「きゃっ」
「っあぶな！」
咄嗟に手を掴まれ、後ろに倒れそうになったのを翔に引き戻された。
「ありがと、ごめん」
「大丈夫？手繋いどこうか」
ぎゅっと繋がれた手を見る。
ホークスと繋ぎたかったな、なんて思いながら、翔の親切を無駄にしないように離さないように気をつけて歩く。
歩く人が減って、カツカツと自分たちの下駄の音が響く中、ドォンと花火は打ち上がってしまった。
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sana＊(プロフ) - 悠さん» ありがとうございます！😳💕私もホークス夢の少なさに物足りなさを感じて自分で書き始めたので😂最近私も更新が遅れておりますのでゆっくりお読みください🥺🙏✨ (2022年9月9日 19時) (
レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - ホークス夢あんまり見かけなかったので嬉しいです。まだ他の作品含め途中までしか読めてませんが、ゆっくり読みます。 (2022年9月7日 12時) (レス) id: 711f276c56 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - うみうしさん» 初めましてうみうしさん！コメントありがとうございますー！！わぁ嬉しい\(//∇//)\series＊2の方も頑張って更新していきまぁす！！ (2021年8月24日 1時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
うみうし - はじめまして！！も、もう心臓がもちませんよ、、、ドッキドキします！！！大好きですー！！！ (2021年8月23日 21時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - 泣き虫＊しずくさん» ｸﾞｧｰｰｰｰｯ！うまい！！笑 やっとデレはじめましたよぉおっそい！！笑 もうめっちゃ嬉しいお言葉ですありがとうございます…！私もいつも応援してくれるしずくさんのこと愛してますぅ(//∇//) (2021年7月10日 15時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年6月4日 10時
