―武side・そんな仲間が― ページ9
Aと別れ
自室に向かう途中で俺は足を止めた
窓により、空を見上げる
暗い夜に、星が、月が照らす
大和「……おい、武」
「大和、何か用か?」
振り返れば、大和と結衣がいた
大和はﾊｧとため息をつき、頭をかきながら
結衣は俺に飲み物をさしだし、隣に並んだ
大和「お前、キャラバンには参加する気、ないだろ?」
「…やっぱり、お前らにはバレてるか」
結衣「当たり前でしょ、何年、幼馴染してると思うの?」
大和「まぁ、俺より先に結衣が気づいたんだけだよ
と、つぶやく大和
「やっぱり、お前らにはかなわねぇ―な」とつぶやけば
大和は「当たり前だ」と俺の頭を容赦なく叩いた
結衣「でも、本当にそれでいいの?」
「……俺は、それがいいんだと思うんだ」
大和「…俺たちがそばにいないで、ｱｲﾂはやっていけるのか?」
大和の言葉に、ｱｲﾂのことを思いだす
声にもならない声で泣きじゃくり
恐怖におびえ、体を震わせ
必死に、何かに助けをこう、ｱｲﾂを
「俺も、不安だよ」
結衣「なら!」
「でも、それじゃダメなんだよ」
結衣の言葉を遮り、俺は２人にﾆｶｯと笑った
そして、俺の考えを俺の想いを２人に伝える
「俺が、俺たちがいつまでもｱｲﾂの傍にいられるって保証はどこにもないんだ。
人は、いつか死ぬかもわからない。
そんな状況でいつか、俺たちがいなくなってしまったら、ｱｲﾂはどうなると思う?」
大和「……死ぬ道を選ぶかもしれないな…」
結衣「っ…!」
結衣は一瞬で泣きそうな顔になった
小さい頃からｱｲﾂを見てきたのから
そんなｱｲﾂが「死ぬ」なんて聞いたから
そんな泣きそうになるのは当たり前だよな
結衣を安心させるために、頭を優しくﾎﾟﾝﾎﾟﾝと撫でる
結衣「でも、本当に大丈夫なのｯ…?」
大和「……そりゃあ、ｱｲﾂ次第だろ」
「……俺はｱｲﾂを信じるよ、お前らもそうだろ?」
俺がそう聞けば
２人は、力強くうなづいた
そうだ、ｱｲﾂには必要なんだ
俺たち以外にも、信頼できる、仲間が
どんな時でも助けてくれる、仲間が
俺たち３人のように力を合わせられる、信頼して、信頼できる
そんな仲間が、
だから、だからこそ
「俺じゃなく、Aをキャラバンに参加させるんだ」
続く (更新停止中)
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結菜 - 更新頑張って下さい！ (2014年7月13日 11時) (
レス) id: a6f69421c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲倉◇ホノカ(プロフ) - はじめまして！ この小説面白いしちょっと暗いところとかそこが癖になり中毒になりそうです！ 更新頑張ってください！ 応援してます(^∀^) (2014年5月19日 4時) (レス) id: d0bac14943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：〜天女（てんにょ）〜 | 作成日時：2014年5月12日 23時
