私の本当の姿〜君に見せる勇気はまだない〜

酷い顔！！ ページ17

「うわっ、酷い顔。」

昨日はずっと泣いてたから顔が腫れてる。

はぁ・・・、学校行きたくないなぁ〜。

何とか前髪と眼鏡を使って顔の腫れを隠し、無事に登校・・・

と、思いきや・・・。

「どうしたの？仁菜ちゃん！顔が凄く腫れてるよ！！」

う、気づかれたくなかったのに・・・。

大原君、手ごわい！！

「大丈夫？体調悪いの？」

触れられたくない話だけど・・・、

話すしかない！！

「大丈夫？保健室・・・」

「おい。」

あ、田所君だ！

この状況から抜け出せるチャンス！！

「じゃあこれで失礼・・・」

「おい、退けよ。」

「何？仁菜ちゃんに用があるの？」

「その呼び方やめろ・・・。」

「ん？何て言った？」

「その呼び方やめろっつってんだろ！！」

・・・

こ、怖！！

一瞬でもチャンスだと思った自分がバカだった。

あぁ〜、中学校生活、平凡に過ごせないのかなぁ〜。

ゆっくりまったり過ごしたいのに。

「あ、あの〜。」

「何だよ。」

「えっと、今、どういう状況？」

「は？」

「喧嘩してるの？だったら私は巻き込まないでほしいんだけど・・・。」

「は？お前のことについて喋ってんだから、お前が居ねーとダメだろ。」

「えっ？」

「そうだよ、仁菜ちゃん。今、仁菜のことについて話してるんだから。」

「だからその呼び方やめろっつってんだろ！」

「仁菜ちゃん！」

「だ〜か〜ら〜、やめろっつてんだろ！」

「仁菜ちゃん！」

「やめろっつってんだよ！」

「仁菜ちゃん！」

「やめろっつ・・・」





何この会話！！

なんで私が話の中心になってるの！？

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