第3話 ページ4
｢ぐわぁぁああっ！！！｣
襲いかかっていた触手は子供を捕まえることなく元の長さに戻っていった
『っ！？』
ふと安心した瞬間、グッ！と強く足を引っ張られる
次の瞬間、ジェットコースターに乗った時のようなふわりとした浮遊感、そして息が止まるほどの衝撃が襲いかかった
『ぐっ、！！』
何をされたのか理解するのにそう時間はかからなかった
道路の方へと投げ飛ばされた
起き上がって逃げようにも痛みで身体が動かない
｢貴様ぁ……人間如きがこの俺様に傷を付けやがったなぁ！！！！！｣
触手が私の首を掴むと引き摺りながら体が宙に浮く
『が…っ、ぁ…っ…』
必死に抵抗するも触手が外れる様子は全くなく、むしろ少しずつ強く締め付けられていく
｢怖いだろ？苦しいだろ？あんなガキ助けなきゃよかったのになぁ？やっぱり人間はバカだなぁ(笑)｣
『うぅっ…ぐっ、…』
息が出来ず涙で視界も霞んできた
怪人が何かを言っているが聞いてる余裕すらなかった
幸せは失ってから気付く
本当にその通りだ
今まで幸せだったのに、やっと気付くなんて…
馬鹿な自分に笑いが出る
｢お前が死んだら喰ってやるから安心しろ！｣
あぁ……ここで死ぬんだ…
死を悟り目を瞑った
｢その子から手を離せ｣
｢あぁ！？っ、ぎゃあぁ！！｣
『っ、はぁ…っ！』
いきなり触手と共に下へと落ちる
地面にぶつかる前に誰かが私を抱きとめ怪人から距離をとった
『げほっ、げほ…っ！』
｢嬢ちゃん大丈夫か？｣
一気に肺に入ってくる空気に思わず咳き込む
声のする方に目を向けるとそこには見知らぬ男性がいた
｢ちょっとだけそこで待ってな、すぐ終わらせる｣
そう言って怪人のいる方へと歩いて行く
『えっ、ちょ…っ、けほっ、…危な…っ！？』
私は思わず止めようとしたが一瞬で怪人が細切れになり原型をとどめることなく崩れ落ちていった
『……ヒー、ロー？』
私はその着物を着たヒーローの後ろ姿を見つめながら、ゆっくりと意識を失い倒れた
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雪泉(プロフ) - 唐墨さん» コメントありがとうございます！やっぱりアトミック侍好き同士いるんですね！私も嬉しいです！頑張って更新していきますので、応援よろしくお願いします！ (2019年7月1日 4時) (
レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
唐墨(プロフ) - コメント失礼します！雪泉さんが描く小説最高です！アトミック侍が好きな同士がいて嬉しいです！大変だと思いますが、ここれからも更新頑張ってください！ (2019年7月1日 0時) (レス) id: 34811314ee (このIDを非表示/違反報告)
雪泉(プロフ) - キクラゲさん» ですよね！この師弟コンビ最高です…っ！本当ですか！？嬉しいです(泣) ちょっと読みにくかったりるかもしれませんが、頑張って投稿します！応援よろしくお願いします(TT) (2019年6月26日 22時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ - アトミック侍とイアイさんがとても格好良くて好きです！！話が面白くて読む単に顔がにやけて大変でした！投稿するの大変かも知れませんが頑張って下さい！！応援してます！！ (2019年6月26日 21時) (レス) id: cce430038e (このIDを非表示/違反報告)
雪泉(プロフ) - ライアパトカさん» 初めまして！やっぱり同士はいらっしゃいますね！文章の方もそうやって言って貰えると嬉しいです(泣) 更新頑張りますね！ (2019年6月21日 4時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪泉 | 作成日時：2019年6月20日 20時
