異端見聞録

あの頃ー克樹 ページ21

．

嶺亜side





？「ﾊｱｯ、ｸﾞｯ…」

琳「克樹！」

克「…り、んね？…俺、ごめん。」

琳「克樹が謝ることない！」

克「うしろ、の人、だれ？」

「こんにちは。君も俺の事知らない感じ？」

克「…あ、…りんね、この、人、すごい人…」

琳「そーなの？琳寧わかんなかった。」

克「り、んね、らしい笑」






やっぱりこの2人は一緒じゃないと

明らかに琳寧の雰囲気が柔らかくなった





…さて、

「ちょっとごめんね。少し唾液取らせてね。」




克樹は俺のこと知ってるから、疑わずすんなりととらせてくれた

克「…この匙…味しない…」

「へ？」

克「あ、いや、…なん、でもない。」

「あー、君、味覚が優れてるんだっけ？」

克「…りんね？」

琳「…お話しちゃ、ダメだった…？」

克「はぁ。…いーよ、俺のためでしょ。」




唾液を採取し、持ってきていた解析道具を準備しながら

二人の会話を聞いていたら




克「あ、の、」



琳寧に会えたからであろう、

少し顔色が戻った克樹が俺に話しかけてきた



「なーに？」


克「…俺ならいいけれど、りん、ねのこと、傷つけたら許しません、から、ね。」

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