▼ ページ11
「ええ〜、そのイケメンもしかして淡白的なかんじ？」
「い、いや……私が恥ずかしくて」
「わ〜アレだ、そういうのなんていうんだっけ、……半殺し？」
「生殺しでしょ。半殺しにしてどーする」
雪絵先輩にすかさずツッコむかおり先輩。
な、ナマゴロシってそんなたいそうな……治くんだって、私をからかってるのが半分以上だろうし。
「でも電話かけてくるとかちょー好きじゃん。いいなぁ、イケメンに愛されたーい」
「そう、なんですかね……私、付き合うのが初めてだから、あんまりお付き合いとかよく分かんなくって……」
「そうなんだー。デートとかはした？」
「いや……みんなで遊んだり、とかはたまにあるんですけど、二人で遊ぼうとはならないですね」
治くんとどこか行くってなったら食べ歩きとかになりそう。それはそれで楽しそうだけど、誘ったらオーケーしてくれるのかな。でも春高の代表決定戦もそんなに遠くないし、デートなんか行ってる暇があったら治くんは練習するんだろうな。
「でもキスもまだかーぁ……いいなぁAちゃんかわいい〜」
「Aちゃんに下手に手出せないのなんか分かるかもー」
「ねー、押し倒したら泣いちゃいそうなかんじ〜」
さんざんな言われようだが、確かに治くんに急にそんなことされたらびっくりと怖いのとで泣いてしまうかもしれない。何しろパワー4ですし。絶対的に敵いませんし。
「でもそんなイケメンなら心穏やかじゃないよね〜。絶対モテるでしょ？」
「え？」
心穏やかじゃない、というのは、治くんがほかの女の子にとられてしまうかもしれなくて不安、みたいなことだろうか。
確かに治くんは侑くんばりにモテるけど、そんなところを想像して不安になったことはない……と、思う。私はやっぱり、まだ治くんのことをそういう意味では好きじゃないのだと思う。ドキドキしたりするのは、単に彼に魅力があるからだ。
「雪絵先輩たちは彼氏さん居ないんですか？モテそうですけど……」
「前はいたけど今はねー……あ、男バレじゃないよちなみに」
「へえ、そうなんですか。かっこよかったですか？」
「それがねー」
自分の恋人から話を逸らし、先輩方の恋バナを伝授してもらっているうちに消灯時間になり、明日も早いということで恋バナはお開きになった。
びっくりなのが、烏野の超美人マネージャーさん清水先輩に恋人がいないということだった。彼女こそ高嶺の花、というやつなんだろうなと心底思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜莉沙(プロフ) - すごい続きが気になる終わり方...！ (2020年12月21日 15時) (
レス) id: 363b9c8c34 (このIDを非表示/違反報告)
みやすなすー - 続き見たかったよぅっ…！ (2020年6月30日 18時) (レス) id: 22d4d41058 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず。(プロフ) - 子さんの書く夢主ちゃんと双子の掛け合いが可愛らしくて大好きです！更新楽しみにしています！お身体に気をつけてください！ (2020年4月20日 3時) (レス) id: 6fdce1ba75 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - 大好き過ぎて更新楽しみにしてます！笑 (2020年3月21日 0時) (レス) id: 0a5ad8d0ef (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 更新お疲れ様です！私も見る専です！笑 (2020年3月20日 16時) (レス) id: 94878ef260 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：子
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8ef4f72c271/
作成日時：2020年3月15日 0時
