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しどろもどろになりながらそう説明すると、三つ編みの人は「あーなるほどね」と言って薄く笑った。
「どこ行きたいの？お兄さんが案内したげよっか？」
「えっ」
首を傾げて、明るいトーンでそんなことを言われるものだから、私はびっくりしてまた固まってしまった。その人の向かい側に居たメガネの、三つ編みの彼によく似た顔の人は物凄く呆れた顔をしていたけれど、私はおさげ髪の人が神様に見えた。なんていい人なんだろう、失礼な間違いをしてしまった上に勝手に泣き出した私を道案内してくれるだなんて。
「でも、ご迷惑じゃ……」
「いーのいーの、女の子が困ってるのほっとけないし。んで、どこ行くの？」
「えっと……最近オープンしたクレープ屋さん、に行きたくて」
「あー、ドラッグストアの向かいんトコかな？すぐ近くだよ、行こっか」
「へ……」
彼は慣れた手つきで私の腰に手を回し、引き寄せると、そのままの学校で歩き出した。ま、待って、待って下さい、とても気持ちが追いつきません！男の人とこんなに近づいたことなんてありませんし、密着するのも初めてですし、とっても高級そうな香水の香りがして落ち着きません。そういえば以前いらっしゃった外部講師の人が、メンズ香水は高いけれど質が良くて香りに嫌味がないものが多いと語ってらっしゃったけど、もしかしてこういう匂いなのかしら。
どちらにしろ落ち着きません、どうしてさっき会ったばかりなのにこれほど距離が近いのでしょうか。心臓が爆発してしまいそう！
「……君さぁ、あんま男信用してホイホイ頷いちゃ駄目でしょ」
「へっ？はい？」
「オレが路地裏連れ込んでいきなりその制服脱がし始めたら抵抗出来んの？ボンボン女子校では男のあしらい方とか習えないワケ？」
どこか馬鹿にするような言い方に、私は先程までの恥じらいが、別方向への恥じらいへと変わった。
「しかもその制服有名なやつだし、目付けられたらあっという間にひん剥かれるから、次来るならせめて私服で来いよ〜？今はオレが隣に居るから目は付けられねーけどさ」
「……は、い」
「ん、返事できてえらーいね」
ぽんぽん、と頭を軽く撫でられて肩が跳ねた。な、なんて異性の扱いに手馴れた殿方なの……
彼は、いちいちびくびくと体を反応させる私を面白そうな__というより、物珍しい小動物でも見るような__目で見ていた。その視線が痛く、クレープ屋さんに着くまで私はずっと下を向いていたので、着いたよ、と軽く投げられた言葉でやっと到着を知った
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名無 - 神すぎる。占ツクでここまで完成度の高い作品は久々に見ました。 (2022年2月13日 13時) (
レス) @page25 id: 918f2226ec (このIDを非表示/違反報告)
桜妃(プロフ) - 作者様語彙力ありすぎでは…！？更新楽しみにしてます！ (2021年9月6日 3時) (レス) id: 16f20e3b96 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - はじめまして…こんなに作品に引き込まれたのは初めてです；；主様のペースで更新楽しみにしております！ (2021年8月26日 12時) (レス) id: de92cbd6b8 (このIDを非表示/違反報告)
しいい - すごく好きです！続き楽しみにしてます！！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: 69df95b685 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 大っ好きです！蘭ちゃん…可愛すぎる…更新楽しみにしてます\(//∇//)\応援してます！ (2021年8月25日 22時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子@さぶ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8ef4f72c271/
作成日時：2021年6月30日 23時
