折り紙【枢軸国＆ルチ桜】 ページ13
バトルが終わってほっと一息着いた。
いつも通り休憩室に向かうと桜華とハイドリヒが雑談しているところだった。
邪魔をしては行けないと思い、汗を拭くためのタオルだけ取って出ようかと思ったが声をかけられる。
「ルチアーノ、貴様もこっちへこい」
迷惑そうに目を細めてみたが、奴はケラケラ笑いながら手で私を招く。
ずっとそうだった。初めにここ来た時から奴は私に必要以上に絡もうとする。何がそんなに楽しいのかケラケラ笑ってる。
私は残念ながら、あまりそのうるさい笑顔は好きじゃない。
こんなこといったら桜華の犬っころに殴られそうだ。
｢私も疲れてお前達に構ってる暇はないんだが。｣
そういいながらしぶしぶ近寄ると、ぬっとなにか出された。
色のついた正方形の紙のようだ。
｢折り紙と言うやつだ。グスタフに鶴の折り方を教えていたのだ。貴様にも教えてやろう｣
ふふん、と得意げなその苦手な笑みから目を逸らしてどうしたものかと考えた。
このまま断わって機嫌を損ね、隣に座るハイドリヒがとばっちりを食らうかもしれない。
いや別に奴がどうなろうと私は一向に構わないのだが。
変に機嫌を損なわせるよりは平和的に解決した方がいいだろうと頷いた。
｢おりがみ、と言うやつらしいな。是非私にもやり方を教えてくれるか｣
そういうと、奴は笑った。
｢うむ！｣
少し目を細めてはにかむように満足げに笑った。
私はそれが珍しいものだったので思わず釘付けになってしまった。
そんな笑い方もするんだな。きゅっと胸の奥を掴まれるような感覚がして私も笑う。
｢ただおみ、俺にも早く教えてくれ。この後どうするんだ｣
すぐそこからハイドリヒの声がしてはっとする。
ちょっと二人きりの気分でいた。
｢まぁまて。ルチアーノもそこまでいってからだ｣
そう言われ、ハイドリヒは目に見えるようにしゅんと縮こまってしまった。飼い犬のようで面白い。
｢それでだな、ルチアーノしっかり我の手さばきを見ておけ｣
1枚緑の折り紙を渡され、手本通りにやるから見ていろというのだ。
まるで子に習いを教える親のようなその仕草に少し笑ってしまう。
丁寧にきっちり折り曲げて重ねる手は綺麗で、たまにそこに付いた目玉と目が合う。
｢意外に丁寧なんだな｣
余計なことを言ったかと一瞬後悔したが彼は気にしていないようだった。そうであろうとでも言うようにふっと笑った。
その微笑みにも私はいとも簡単に心動かされるのだった。
続く
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守護神派生 - あぁぁああ。臣受けが尊いいぃぃぃ更新全裸待機してますぅぅぅ（ナダテココ） (2018年12月26日 14時) (
レス) id: 2b7b5a0383 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 我々の世界ではご褒美です。┌(┌＾o＾)┐ﾎﾓｫ…臣受け最高！！ (2018年8月2日 0時) (レス) id: ab4778a323 (このIDを非表示/違反報告)
サユキ - グス臣とても良かったです！(^q^| 小説頑張って下さい！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: b46e4faeb0 (このIDを非表示/違反報告)
パスルンタ - 沢山のコメントありがとうございます。気まぐれ最新ですがそれでもよければ、気長に待っていてくれると嬉しいです。 (2018年2月17日 22時) (レス) id: df16e0234b (このIDを非表示/違反報告)
エブキ(プロフ) - いやもう、本当に好きです...しんどいです...ありがとうございます... (2018年2月17日 17時) (レス) id: 30a23cdf44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスルンタ | 作成日時：2017年5月28日 21時
