寂しいと死んじゃうらしい私の彼氏の取り扱い説明書【灰谷蘭】

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「で、そこでAちゃんのお義父さんに昔話して、俺がどんだけAと一緒にいたいかを力説して、お義父さんを協力者側に引き入れたってわ〜け♡」

「父親を協力者にするとは…思い切ったな。」

「上手くいってよかったな。」

「あ、ちなみに写真も撮ってもらった。マジくそイケメンだったわ。ほんとに50代？？」

『…たぶん？』









蘭の携帯の画面に移るのは、金髪碧眼の素晴らしい顔面をお持ちになった青年。しかし彼の年齢は50歳である。

蘭も大概実年齢よりだいぶ若く見られるが、それを遥かに上回る。

実の娘ですら｢たぶん…？｣とコメントするほどに彼若々しい外見をしていた。


ていうか、娘さんを僕にくださいの話の後にツーショ誘える蘭の精神はちょっとイカれている。









「な？Aちゃん。蘭ちゃん頑張っただろ？」

『うん、お父様とおはなししてくれてたなんて知らなかった！ありがと、蘭ちゃん！』

「ど〜いたしまして。お礼は、ちゅーでいいよ？」

『えぇ、恥ずかしい…ちゅ。』

「か〜わいい♡」









またもやすぐに幸せ甘々モードを展開するバカップル。

そんな二人を見て、彼らは微笑んでいる。




まぁ、この先何があるか分からないが幸せになってくれよ、と。









三途は俺のAが…！！なんて叫んでいるが。

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