うわさ100 ページ50
貴女「もう、あのプロポーズから7年経つんだ」
日曜日の朝。
ベッドから体を起こすとカレンダーが目に入り
改めて実感する。
7年前の今日、私は彼にプロポーズされたのだ。
黒尾「...ちょっと、恥ずかしいんですけど」
貴女「あは、ごめんごめん。
でも、私も今日から黒尾かぁ。慣れないなぁ。」
昨晩、眠る前
日付が変わった時に役所へ出した婚姻届。
私たちは、結婚したのだ。
...前から同棲はしていたし、大して変わりはしないのに。
実感すると少し恥ずかしくなった。
黒尾「照れてんの?」
貴女「照れてない...。」
ふいっと顔を逸らすと楽しそうに笑って布団の中にまた引き戻される。
黒尾「やっと、結婚したんだな。俺たち。」
貴女「...うん」
彼の胸に身を寄せるとそっと背中に回される腕。
私も彼もドキドキしていてすごく変な感じがする。
確かに新婚ではあるけど、付き合いはこんなに長いのに。
黒尾「俺らに娘が出来てさ、彼氏連れてきたら泣くかも」
貴女「まって、気が早すぎるって
まだ妊娠もしてないのに」
黒尾「付き合うまでは行かなくても小学校とかにあがってさ、
○○くんが娘ちゃん好きなんだよ〜とかきいただけでどうにかなりそう」
貴女「ふふ、だから気が早いんだって。
...でも、そんな話が出たら娘ちゃんは○○君のこと好きになるかもね」
私が笑ってそう言えば彼の抱きしめる力がキュッと強くなる。
本当にまだ見ぬ娘のことを思っているのだろう。
黒尾「わかんないだろ!」
貴女「わかるって」
黒尾「なんで!」
貴女「...私がそうだったから」
ムキになって聞き返してきた彼の顔を見上げると、少し赤くなっていた。
貴女「鉄朗くんを好きなる要素は山ほどあったし、最終的にはもっともっと、理由は数え切れないほどにあるけど、
鉄朗くんを意識し始めたのは
全部、」
貴女「全部、噂のせいだったから。」
fin.
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まさ(プロフ) - あと、そのうち(もしくは数年後)に続編orスピンオフ的なものが出るかも。両方も可能性あり。ですね!わからんけど。 (2022年11月21日 0時) (レス) id: be561e0e8b (このIDを非表示/違反報告)
まさ(プロフ) - 文章の稚拙さこそあれどストーリーめっちゃ好きで何度も読み返してる。みんなも読んでくれて嬉しい。ありがとうございます!!!私が書きました! (2022年11月21日 0時) (レス) id: be561e0e8b (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲 - マジありがとうございます。控めに言って神作品でした。あかーしの気持ちも、ツッキーの気持ちも、研磨の気持ちも、クロの気持ちも、噛みしめながら読ませていただきました。この作品に出会えたことが光栄です!! (2021年12月29日 20時) (レス) @page50 id: 66e180f351 (このIDを非表示/違反報告)
胡麻塩(プロフ) - 完結おめでとうございます!1話目から一気読みさせてもらいました……!!その恋心に気づいているのに、気付かないふりをするというか、その感じが正直読んでて物凄くムズムズしました…。こんなに素敵な作品を書いて下さりありがとうございました!!お疲れ様でした! (2021年9月5日 10時) (レス) id: 469968cddf (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ - 好き。 (2021年8月30日 6時) (レス) id: 15b517afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まさ | 作成日時:2020年4月26日 17時