うわさ55 ページ5
夜久「自分のものだアピールが酷いな」
黒尾「はい？！」
本日最初の試合が終わったあとスポドリ片手にニヤニヤした夜久に声をかけられる
その目線の先にはダボダボのジャージの袖を一生懸命捲るAの姿
黒尾「あれは、音駒のマネージャーだから着て貰ってるんです！」
夜久「なら俺のでもいいだろ
言いたかねーけどサイズ感的にも」
黒尾「いやそーだけど！そうじゃねーの！」
苦しい言い訳にそうかよと笑う夜久
俺がうろたえるのがそんなに面白いか
...まぁ、俺が夜久の立場なら面白いと思うでしょうけど
ジャージといえば
朝木兎とバチった結果
ため息混じりのAにより
マネージャーの仕事をする時は音駒の
写真部の活動をする時は梟谷のジャージを着る
という提案を受けて渋々のんだ
しかし木兎は音駒のジャージが気に食わないだけで自分のジャージかどうかはあまり重要ではないらしく
あちらのマネージャーのものを借りているらしい
一安心というか
なんというか
全員がライバルにすらみえてくる
ーーーーー
赤葦「捲りますよ」
長い袖を上手く扱えず持て余していたAに赤葦が手を差し伸べる
照れているのだろうか少しAの頬が赤い
赤葦の手はAの方へ伸びていき
そっと触れる
別にどうってことない
人助けだ
...なんて割りきれる訳もなく
どうしようもない焦燥感に襲われる
黒尾「ちょ、ジャージ貸して」
夜久「今持ってねーよ」
急いで夜久の方へ振り返るも呆れたような声で返される
俺が何を考えたのかおおよそ分かったのだろう
なら次を！と
当たりを見渡すと視界に入る金髪
黒尾「あ、研磨！研磨ジャージ貸して！」
孤爪「...だと思った」
そう一言呟くと
ずいっと目の前へ出されたジャージ
おそらく夜久同様、察してくれたのだろうが
その整いすぎた準備に少し驚いてしまう。
戸惑いながらジャージを受け取ると
早く行けば？
と背中を押された。
ーーーーー
小走りでAの元へ向かう中
以前聞いた研磨の言葉を思い出す。
孤爪『Aを好きなのは本当にクロ達だけだと思う？』
...背中を押したアイツは
どんな顔をしていただろうかと
考えてしまえば
ぎゅっと胸が傷む。
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まさ(プロフ) - あと、そのうち(もしくは数年後)に続編orスピンオフ的なものが出るかも。両方も可能性あり。ですね！わからんけど。 (2022年11月21日 0時) (
レス) id: be561e0e8b (このIDを非表示/違反報告)
まさ(プロフ) - 文章の稚拙さこそあれどストーリーめっちゃ好きで何度も読み返してる。みんなも読んでくれて嬉しい。ありがとうございます！！！私が書きました！ (2022年11月21日 0時) (レス) id: be561e0e8b (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲 - マジありがとうございます。控めに言って神作品でした。あかーしの気持ちも、ツッキーの気持ちも、研磨の気持ちも、クロの気持ちも、噛みしめながら読ませていただきました。この作品に出会えたことが光栄です！！ (2021年12月29日 20時) (レス) @page50 id: 66e180f351 (このIDを非表示/違反報告)
胡麻塩(プロフ) - 完結おめでとうございます！1話目から一気読みさせてもらいました……！！その恋心に気づいているのに、気付かないふりをするというか、その感じが正直読んでて物凄くムズムズしました…。こんなに素敵な作品を書いて下さりありがとうございました！！お疲れ様でした！ (2021年9月5日 10時) (レス) id: 469968cddf (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ - 好き。 (2021年8月30日 6時) (レス) id: 15b517afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まさ | 作成日時：2020年4月26日 17時
