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うわさ82 ページ32

黒尾「どうした?」



貴女「え?!いや、何も!

それよりほら休んで休んで!!」



グイッと黒尾に押し付けたタオル

わたし的に割と強く押したつもりだったけど1歩も下がらなかったその体幹にはさすがの一言だ




音駒VS梟谷



梟谷が勝利を収めて午前分の試合が終了した。



貴女「惜しかったね」


黒尾「おー」



試合中は余計な事を考える余裕などなく魅入っていたのだが


整列後、


コート越しに京治と目があい私は少し


いや、酷く動揺してしまった。



そしてそれを黒尾に気づかれたわけで。



下手に誤魔化そうとしている私のことなどお見通しで


正直納得はしていないのだろう。


口が少し歪んでいる





黒尾「あー、昼飯前にさ


ちょっと話いいか」





その不満を一度飲み込み


1呼吸置いてから出された言葉


勿論私的にはなんの問題もないのだが合宿に参加させてもらっている以上仕事放棄はできない。



貴女「でも準備が」


そう口にしかけた時背後からポンと叩かれた肩





雀田「いいのいいの!

行ってきなって。」



その手の主はかおりで

後ろから雪絵も顔をのぞかせている。




貴女「いやそんな」



さすがに甘える訳にはいかないと断ろうとするとすかさず前に出てくる雪絵



白福「も〜分かってないな〜

いつもはA合宿に居ないんだから私らだけでも余裕だって〜」



雀田「そうそう!むしろ来たら迷惑迷惑!」



白福「そーだそーだ」



言葉は少し乱暴だが愛があって



わちゃわちゃと


私が遠慮しなくていい空気を作ってくれる2人


その優しさにジンっと胸が熱くなったのを感じた




雀田「ほら!

私らって、いい女だから」



貴女「かおり...」


屈託のない笑顔に裏はなく

キラキラと輝いていた。



白福「ほら〜私達いい女が映画ばりの感動的な見送りしたんだから

ちゃんと進展してくれなきゃ困りますからね〜」



黒尾「肝に命じマス」




少し片言になった黒尾もどこか嬉しそうで



私、本当に良い友達を持ったな〜なんて



痛いほどに実感した

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設定タグ:黒尾鉄朗 , 幼馴染 , ハイキュー   
作品ジャンル:恋愛
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まさ(プロフ) - あと、そのうち(もしくは数年後)に続編orスピンオフ的なものが出るかも。両方も可能性あり。ですね!わからんけど。 (2022年11月21日 0時) (レス) id: be561e0e8b (このIDを非表示/違反報告)
まさ(プロフ) - 文章の稚拙さこそあれどストーリーめっちゃ好きで何度も読み返してる。みんなも読んでくれて嬉しい。ありがとうございます!!!私が書きました! (2022年11月21日 0時) (レス) id: be561e0e8b (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲 - マジありがとうございます。控めに言って神作品でした。あかーしの気持ちも、ツッキーの気持ちも、研磨の気持ちも、クロの気持ちも、噛みしめながら読ませていただきました。この作品に出会えたことが光栄です!! (2021年12月29日 20時) (レス) @page50 id: 66e180f351 (このIDを非表示/違反報告)
胡麻塩(プロフ) - 完結おめでとうございます!1話目から一気読みさせてもらいました……!!その恋心に気づいているのに、気付かないふりをするというか、その感じが正直読んでて物凄くムズムズしました…。こんなに素敵な作品を書いて下さりありがとうございました!!お疲れ様でした! (2021年9月5日 10時) (レス) id: 469968cddf (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ - 好き。 (2021年8月30日 6時) (レス) id: 15b517afd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まさ | 作成日時:2020年4月26日 17時

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