うわさ66 ページ16
地面を割くような勢いで木兎のスパイクが着地する
瞬きをする暇もない一瞬の出来事だった。
本日最終セット
＿＿＿＿ネコ対フクロウ
1つ前の烏野との試合で調子を上げた木兎は今もそのテンションのまま
まさしく絶好調
いつにも増してキレキレだ。
木兎「あかーし！！！もう一本！！！！」
その大きな声とともに木兎は
ダンっと地面を踏み
華麗に宙を舞う
誰もが見とれてしまうようなスパイクモーション
ブロックもタダでは通すまいと立ちはだかるが
針に糸を通すようなコントロールでリエーフの腕の間へ打ち込む
ブロックはボールに触れていない
勢いも死んでいない強打
また梟谷へ1点
なんて、誰しもが思った。
___けどそこには衛輔がいて
「...やば」
ぶわっと全身に鳥肌が立ったのが分かった。
フワッとセッターへかえったボール。
先程までのボールの勢いも
木兎の勢いさえも殺すような静かなレシーブ
味方の体制は十分に整っている
けれど、
瞬く間に研磨の手を離れたボールは
誰の手に触れることも無くそのまま相手コートへ落ちた
レシーブへ滑り込む音と
届かず地面をちいさくはねたボールの音だけが体育館に響く
ーーーーーー
「ホントあそこでツーとか何事？？？？
木兎の流れ叩き切ってめちゃくちゃ綺麗なボール上がってきて、
そのままどんな攻撃へも建て直せる最高のレシーブが帰ってきて、
誰にあげる？ってみんなが頭フル回転させてる中、
そんな中ツーって...
我が幼なじみながら非常に怖いね
最高じゃん」
黒尾「敵にしたくないね〜ほんと」
21-25
試合は梟谷の勝利で幕を閉じた
孤爪「ねえまだ言ってるの、恥ずかしいんだけど」
私と黒尾の話を聞いていた研磨
眉間には深いシワが刻まれていて口はツンと尖っている
「一生いってやる」
黒尾「孫の代まで語り継いでやる」
「んで孫はその孫の代まで語り継ぐからね」
黒尾「その孫もまたその孫へ」
孤爪「はいはいもういいうるさい！」
諦めた研磨はこれ以上の抗議が無駄だと悟ったのか
少し大きな声で私たちに割ってはいる。
そんな研磨の顔には微かな笑顔が浮かんでいた。
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まさ(プロフ) - あと、そのうち(もしくは数年後)に続編orスピンオフ的なものが出るかも。両方も可能性あり。ですね！わからんけど。 (2022年11月21日 0時) (
レス) id: be561e0e8b (このIDを非表示/違反報告)
まさ(プロフ) - 文章の稚拙さこそあれどストーリーめっちゃ好きで何度も読み返してる。みんなも読んでくれて嬉しい。ありがとうございます！！！私が書きました！ (2022年11月21日 0時) (レス) id: be561e0e8b (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲 - マジありがとうございます。控めに言って神作品でした。あかーしの気持ちも、ツッキーの気持ちも、研磨の気持ちも、クロの気持ちも、噛みしめながら読ませていただきました。この作品に出会えたことが光栄です！！ (2021年12月29日 20時) (レス) @page50 id: 66e180f351 (このIDを非表示/違反報告)
胡麻塩(プロフ) - 完結おめでとうございます！1話目から一気読みさせてもらいました……！！その恋心に気づいているのに、気付かないふりをするというか、その感じが正直読んでて物凄くムズムズしました…。こんなに素敵な作品を書いて下さりありがとうございました！！お疲れ様でした！ (2021年9月5日 10時) (レス) id: 469968cddf (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ - 好き。 (2021年8月30日 6時) (レス) id: 15b517afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まさ | 作成日時：2020年4月26日 17時
