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時雨side
「おばさん！」
「あらぁ！時雨ちゃん来てくれたの！ささ、座って座って」
早くも私たちは団子屋に到着していた
「あ、でも今日は…」
今日は見廻りがあるからお持ち帰りじゃないと…
「じゃ、みたらし1本こしあん1本で」
「あいよ」
「ちょっ、総悟！今日は見廻り行かなきゃじゃん！」
「これも見廻りの一環でィ。俺たちが団子屋にいることでここは安全になるんでィ」
「あー…それもそうか！」
それもそうだよね！まさに一石二鳥だ！
←(ちなみに本気)
店先に設置してある椅子に腰を下ろし、一息つく
「はぁー…それにしても今日もお江戸は平和だねぇ…」
「あとは土方コノヤローを抹殺するだけでさァ」
「はいはい」
これには苦笑するしかない
土方さんがんば
「はい、みたらし1本と、こしあん1本！」
「……？おばさん、2本ずつあるけど？」
「いつも来てくれるお礼！たーんとお食べ！」
あぁ、眩しいです、おばさん
「じゃあいただきます！」
「てめェもよーやくサボりを覚えやしたか」
「サボりじゃないし！ちゃんと見廻り終わったあと帰るついでに来てるし！」
「つまりは寄り道ですねィ」
「あれ？それもそうか……？」
それもそうなのか…？？
いやでもそもそも寄り道の定義ってなんだろ…
「時雨ちゃん！」
「どうしたんですか？」
「あっちのファミレスで浪士が暴れてるって…」
「わかりました！総悟！」
「あ"ー、めんどくせェ。どうせ奉行所の奴らがやってるだろィ」
「えー、でも……」
「俺らはここを守っときゃいいんでィ。奉行所だって一応警察ですしねィ。あいつらの手柄取り上げんのもかわいそうだろィ？」
「うーん……それもそうかな！」
確かにそうだ。昇進のチャンスを取り上げるなんてできない！←(またまた本気)
「おばさん、もう1皿！」
「なァァァにサボってんだァァア！」
「あり？土方さんこそこんなところでサボりですかィ？」
「ンなわけあるかっ！」
「じゃあどうしたんです？もしかしてこの団子屋の団子を狙った大戦争が…」
「おめェはもういい加減成長してくれ」
真顔でそんなこと言われましても…
だって成長期過ぎたし？
それに三回目の成長期なんて聞いたことないし……
「…で、どうしたんでさァ」
「あっちの騒ぎはもうおさまったが…てめェら会議始まるぞ」
「へー」
「もしかして三回目の成長期ついての！？」
「もういい」
.
番外篇.わたあめって1歩間違えると顔面ベタベタになるよね→←第一訓．天然パーマに悪いやつはいないって小さい頃教えられた
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作者名：花遥 | 作成日時：2019年10月3日 22時
