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Noside
その僧は次々と天人たちをなぎ倒し、天人たちの頭を踏みつけ足場にしながらこちらへ向かってきた。着地し、笠をあげたそこにはいつからか見なくなった旧友の顔が
「逃げるぞ、銀時、時雨」
「小太郎!」
「ズラ小太郎!」
「ズラじゃない、桂だァァ!!」
「ぶふォ!!て、てめっ、久しぶりに会ったのにアッパーカットはないんじゃないの!?」
「そのニックネームで呼ぶのは止めろと何度も言ったはずだ!!」
「そうだよ、兄さん!スに点々じゃなくて、ツに点々なんだよ!」
「それも違ァうゥ!」
「つーか、お前がなんでこんな所に……」
そんなこんなしてる間にも天人たちは迫り来る
「話は後だ、銀時、時雨、行くぞ!!」
「チッ」
「ちょっと待って、救急車!」
「職業病も大概にしろォ!」
突然鳴り響く無機質な携帯の着信音
「こんな時になんだよォ!」
「はいもしもし」
「でんのォ!?」
『おい時雨、言い訳聞いてやるから10秒以内に今から送る現在地に来い』
青筋を浮かべながら電話する土方の姿が想像できる。電話を切るややいなやすぐに送られてくる現在地。みるみる時雨の顔は青くなっていく。
「時雨!?どうした!?」
「ち、ちょっと逝ってくる…」
「おいィィ!変換仕事しろォォオ!!主人公ちゃんがエライこと呟いてっぞォ!!」
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作者名:花遥 | 作成日時:2019年10月3日 22時