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「卒業式、まさかキュヒョナだけになっちゃうなんてね〜」
結局、声を掛けてくれたレーベル会社と契約することにした。大学から雑務を頼まれる事もあり、教授の元で働く二重生活。ハルは中退し子供が産まれる直前で、清は早々とフランスへ旅立っていた。
『ハル、調子は？』
「うん、もういつ産まれても不思議じゃないって！ふっふふ〜」
式を終え構内を歩く。教授や仲間に声を掛け大学生活を懐かしむ。最後に足を踏み入れたのは、東棟。スタンウェイの置かれた練習室。
何度もAのピアノを聴いた場所だった。蓋を開き指を乗せるとスタンウェイが音色を響かせる。勿論Aほどの力量はないけど、それでもスタンウェイは本当に美しい音色だ。
「キュヒョナはさ〜。王子様だったんだよ」
『は？』
軽快に飛ばしていた指がズレた。振り向くとハルはお腹を撫でながら笑っていた。
「Aはお姫様だったじゃん。だから、キュヒョナは王子様」
『…何言ってんの』
「王子様はねー、お姫様に会えなくても、歌声で守り続けるんだよ。ずーっとずーっと。見守ってるんだよ」
夢見がちなハルのセリフにフッと笑みが溢れる。
『…バカハル』
「なんとでも言って！この子が産まれたら、読み聞かせるんだからね！」
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samie(プロフ) - あゆいなさん» お返事が遅れてしまってすみません(T_T)忙しくて更新出来ていなかったのですが今日から再開します。ぜひ最後まで読んで貰えると嬉しいです(*^^*) (2016年9月8日 18時) (
レス) id: 0f9a288193 (このIDを非表示/違反報告)
あゆいな(プロフ) - 今日一気に読ませていただきました。涙が止まらなくて、素晴らしいお話だと思いました。お忙しいとは思いますが、続きを楽しみにしています。頑張って下さい。 (2016年7月31日 10時) (レス) id: f044a5867f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - samieさん» コメント、ありがとうございます♪これからも、読み続けようと思います。頑張って下さい!! (2016年7月5日 17時) (レス) id: facabdd0a9 (このIDを非表示/違反報告)
samie(プロフ) - ゆうなさん» はじめまして！長いお話ですが初めから読んで貰えて嬉しいです(*^^*)ありがとうございます！もう少し続きますので最後までよろしくお願い致します！ (2016年7月5日 14時) (レス) id: 0f9a288193 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 「奏」1から、全て読んでみました。とても、面白かったです！私もピアノとショパンが大好きです。楽しませてもらいました。ありがとうございました。 (2016年7月4日 18時) (レス) id: facabdd0a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：samie | 作者ホームページ：http://nanos.jp/samiesj/
作成日時：2016年6月20日 12時
