第百二の怪 ページ6
『一度対面した七不思議様なら
そのまま境界の場所を教えてくれたりするんだけど
会ったことがないからわたしも境界の場所までは……ごめんね、』
「Aは悪くな……」
『"大体は"花子くんが悪いからね』
瞬間的に言葉を返すAちゃん
胸を抑えて泣き顔をする花子くん
でも大体？全部花子くんが悪いんじゃ……？
「うぐっ……グサッときた……
ん？でも大体って……？
どゆこと？」
『自分から進んで一番様に挨拶しに行かなかったのも悪いから……』
「「「めっちゃいい子……」」」
『そ、それで……一つだけ聞いたことがあるんだけど
三人の時計守の二人目……現在を司る二人目の守人は
この学園に"生徒"として紛れ込んでいるって……』
少し照れたように首に手を当てながら言ったAちゃん
かわいい……じゃなくて！！
生徒として……！？
「生徒！？」
「うん、だからそいつを探し出して……」
「なるほど！悪戯はやめるように説得するのね！」
「ううん、
ボコボコにして一人目と三人目を誘い出す」
『……』
アグレッシブ！！
「A、その軽蔑したような顔傷つくって……」
「でもどうやって探すんだ？
この学園の生徒数半端ねぇぞ」
そうよね……かもめ学園は中高一貫校だからかなり生徒数が多い
そんな中から見つけ出すのは流石に……
そう思って二人を見ると大丈夫だと言うように笑った
「なんとなく目星は付いたヨ
いくら上手に人に紛れても、
七不思議レベルの怪異が同族にまで正体を隠すのは難しい……気配がするんだよね
……ヤシロ、君の組から」
「それって……」
まさか……
「そ、この中に守人がいるってこと
ヤシロさっき話してたよね
アオイちゃんだかアカネちゃんだか……
いつもヤシロに怪異の噂を教えてくれるって子
その子だけ被害がなかったんだよねェ
それってなァんか……
怪しくない？」
怪しい笑みを浮かべてじっとこっちを見る花子くん
葵が怪異なんて、そんな訳……
「な、何言ってるの花子くん
葵が七不思議だなんてそんなことある訳ないじゃない！
葵は……」
でも葵、私に何か話そうとして……
もしかしてそれって……
＿＿＿くすす、くすくす
？女の子の声……？
ｶﾁｺﾁ…ｶﾁｺﾁ……
ｶﾁｺﾁｶﾁｺﾁｶﾁ……！！
ﾊﾟﾘｰﾝ！！
『危ないっ……！！』
「なんだァ！？」
「窓が……！」
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ひより - 更新待ってます！！！ (3月17日 9時) (
レス) @page46 id: 07c25e379c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - このシリーズ大好きです。いつでも更新まってます！ (2023年2月28日 16時) (レス) id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - もう更新は無いのですか？いつでも待ってます!! (2022年12月24日 18時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 続きがすごく気になります！！更新頑張ってください！！！ (2022年12月3日 8時) (レス) @page46 id: bbb8acb98d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 続き読みたい (2022年7月8日 22時) (レス) @page42 id: 2b16648ba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年4月18日 5時
