第百二十九の怪 ページ39
__今日のビックイベント☆
__寧々、花子くんとAちゃんのキス現場を目撃!
___
こんにちは!八尋寧々です!
花子くんとAちゃんを捜して東奔西走
入れ違いが続くもめげずに花子くん捜索を続け
実習園までやって来た私は今……
「や〜っと捕まえた♡」
「えっ……?」
親友に壁ドンされています。
この状況を誰か説明して……
一体全体、葵どうしちゃったのー!?
「あのね……私……
寧々ちゃんに聞いて欲しいことがあるの!
ずっとお話したかったのに、
寧々ちゃんったらいつも何かに忙しそうで……
……私のこと、嫌いになっちゃったのかと思っちゃった。」
「えっ!?や……やだ葵そんな訳ないわよ!」
少し悲しそうに眉を下げる葵。
全然そんなことないのに!!
でも確かにトイレ掃除で放課後すぐに行っちゃったり、
前は人魚の眷属だっていう魚達と話したり……
あれ!?私もしかしなくても大分変な人じゃない!?
そう思っていると葵はパァっと笑顔になった。
「本当!?よかった!
じゃあ私のお話聞いてくれる?
今じゃなくてもいいの。
私部活中だし、寧々ちゃんも忙しそうだし
明日にでもゆっくりお話できたら嬉しいなって……
ダメかなあ……?」
「ヒィィダメじゃないですうう……」
「ありがとう!じゃあ約束ねー♡」
ずいっとビックリするくらい顔を近づけて
どこか圧をこめて聞いてくる葵には若干の恐怖心を覚えた。
葵って時々こうやって
人の心臓を強引にときめかせに来るのよね……
もしやこれがモテ女の手腕?
そうやって男をオトすの葵!?
なるほど……凄く参考にならない。
「おや?あなたは……」
「?
あ、」
「誰かと思えば……、
あの時の足首の太い女子生徒ではないですか。」
ふいに声を掛けられたと思って辺りを見回すと、
低い煉瓦の柵の上に置かれた苗木が目に入った。
この怪異って、前に花子くんとAちゃんが退治した……
この怪異もヤコさんほどでは無いけど一度暴走して
問題を起こしたから、結局あの後わたしが新しい噂を流したのよね。
そんなことより
足首の太い女子生徒って言ったわよね今?
「次に足が太いって言ったら除草剤ね
それより花子くんとAちゃんを見なかった?」
「ああ……
七番様ならつい先程
そちらでうだうだしていらっしゃいましたが、
満足されたのか校舎に戻っていかれましたよ」
「また入れ違い……」
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ひより - 更新待ってます!!! (3月17日 9時) (レス) @page46 id: 07c25e379c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - このシリーズ大好きです。いつでも更新まってます! (2023年2月28日 16時) (レス) id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - もう更新は無いのですか?いつでも待ってます!! (2022年12月24日 18時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 続きがすごく気になります!!更新頑張ってください!!! (2022年12月3日 8時) (レス) @page46 id: bbb8acb98d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 続き読みたい (2022年7月8日 22時) (レス) @page42 id: 2b16648ba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空白 | 作成日時:2020年4月18日 5時