第百二十五の怪 ページ35
「いっいたたた……いやあああ
花子くん、Aちゃん〜〜〜！！」
痛い痛い！！
思わず二人の名前を呼んじゃったけど、
もちろん来る気配は感じない。
ヤコさんはしてやったりという顔で話し出した。
「フン、残念だけど七番様と零番ちゃんはお留守よ
零番ちゃんは分からないけど、
七番様はちょっと前に理科準備室へ入ってくのを見たもの」
「理科準備室……？」
「わかるでしょ？
五番の所よ
はぁ〜……そんなことより、
久しぶりに零番ちゃんとお茶会でもしながら話したいわ
ここ最近、あの子を探してもなかなか居ないことが多くて誘おうにも誘えないのよ。」
そう言って少し寂しそうな雰囲気を纏いながらシュン……と耳が垂れるヤコさん
ヤコさんがいくら探してもAちゃんが全然見つからないなんてことあるのかな……？
疑問に思って逆に聞き返す。
「えっ、そうなんですか？
わたしが花子くんの所に行く時はほとんど一緒にいる気がするけどな……」
わたしが何か問題が起きた時に旧校舎の女子トイレに駆けつけると
いつもAちゃんも花子くんと居るから
常に一緒にいるものかと思ってたんだけど……
どうやら違うみたい。
「……多分それ、零番ちゃんが七番様の所に居るんじゃなくて
七番様の方が零番ちゃんを追っかけてるだけだと思うけど。」
「ああ〜、なるほど！」
すっっっごく納得した。
「まぁ七番様がいつも追いかけてる人物なんて、
まず零番ちゃんくらいでしょう
全く！
私なんて噂のあの一件以来、
会議以外で零番ちゃんには会ってないのよ！？
七不思議の中で一番まともで話が通じて、
優しいのはあの子くらいしか居ないし
なによりも、私たちはハサミ仲間だから絶対仲良くできるハズなのに！！」
「？ハサミ仲間？？」
「そうよ！」
Aちゃんの花鋏と、
ヤコさんの髪切りバサミでハサミ仲間……ってことかな。
うーん……
「使う用途も全然違うハサミだけど……」
「黙りなさいっての！」ｶﾞﾌﾞｯ
「キャーーー！？？！」
＿＿＿理科準備室
「花子くん、土籠先生に何か用なのかな？
まぁいっか、失礼しまー……」
「クソッ、やってられるか！！」ｶﾞﾁｬ
「きゃ！」
そーっとドアノブを捻ろうとした瞬間にドアが開いて、
中から出てきた人物と思い切りぶつかってしまった
ぶつけた箇所を摩りながら目線をあげるとそこには……
「あ？なんだお前か」
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ひより - 更新待ってます！！！ (3月17日 9時) (
レス) @page46 id: 07c25e379c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - このシリーズ大好きです。いつでも更新まってます！ (2023年2月28日 16時) (レス) id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - もう更新は無いのですか？いつでも待ってます!! (2022年12月24日 18時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 続きがすごく気になります！！更新頑張ってください！！！ (2022年12月3日 8時) (レス) @page46 id: bbb8acb98d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 続き読みたい (2022年7月8日 22時) (レス) @page42 id: 2b16648ba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年4月18日 5時
