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第百十六の怪 ページ20

大きく跳躍したあの子
向かう先は勿論生徒会室の出口
また捕まえられなかった……と悟った瞬間



バッ……



「!!!」



「オレを甘く見んなよ七不思議……



さっきは好きにやられたがテメェの動きは完全に見切っ


あああああああ〜……」



「少年ーーー!!?」



「ああ、学園の平均年齢が上がる……」



その子は光くんに手を伸ばして時間を進めた
これじゃ光くんまでおじいちゃんになっちゃう!?
また高く跳躍したあの子は少し顔を顰める



「ん〜あなたなんだか進めづらぁい



せっかくカッコヨクしてあげようと思ったのに



シッパイしちゃった!くすすっ」



「あっ、消えちゃった……」



そう言った途端
あの子は煙に巻かれたように消えてしまった……
慌てて光くんに近づく



「失敗?ミイラになったとか?」



「ハハハ……思わず手首を切り落としてやりたくなるね」



「光くん!大丈夫……?」



「クソッ逃げやがったな……



ちびっこめ!!」



「「」」



「わーはは……源会長そっくりー……」



そこに居たのは……
身長がガッツリ高くなって
声も少し低くなった少し大人の光くん!!



「んあ!?なんじゃこりゃあ!!」



「少年は祓い屋の血筋だからね



怪異の影響を多少は受けづらいのかな



おじーさんになんなくてよかったネ」



「……ま」



「ま?」



「待って!!



私も大人の魅力溢れる美脚美女にしてぇーーー!!」



「ヤシローーー!!?」







__数十分後……







「見つからなかった……」



「何もそんな全力で追わなくても、…」



「ていうかミライは時間を進めるだけだから



骨格と顔は変わらないよ、残念だけど」



「ぐはっ……」



あんなに頑張って探したのに
まったくの無駄足だったなんて……



「騒々しいなぁ……



それよりミライを捕まえる方法でも考えてよね」



「そっ、そうね!」ギクッ



さっきのは完全に自分が悪かったわ……
焦りをごまかしながら
茜くんにミライちゃんの弱点を聞いてみた



「弱点ねぇ……ミライは僕の時間停止も効かないけど



まず頭が悪い、食い意地が張ってる、毛づくろいが好き



あと素早い、そしてなにより頭が悪い、とにかく頭が悪い」



「そ、そう……」



(それって弱点なのかしら……)



「奴の知能と素早さはネズミ並だね」



「ネズミ……うーん



確かにその子、



うちのブラックキャニオンに似てるかも……!!」

【重要】更新について 追記有り→←第百十五の怪



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ひより - 更新待ってます!!! (3月17日 9時) (レス) @page46 id: 07c25e379c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - このシリーズ大好きです。いつでも更新まってます! (2023年2月28日 16時) (レス) id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
- もう更新は無いのですか?いつでも待ってます!! (2022年12月24日 18時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 続きがすごく気になります!!更新頑張ってください!!! (2022年12月3日 8時) (レス) @page46 id: bbb8acb98d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 続き読みたい (2022年7月8日 22時) (レス) @page42 id: 2b16648ba7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空白 | 作成日時:2020年4月18日 5時

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