第百八の怪 ページ12
白杖代の力を使ってどんどんホールのステージを壊していく花子くん
「や……やめて！！」
『っ……！』
「花子くん！！」
ﾁｮｷﾝｯ……ﾌﾞﾂｯ
最後にステージに吊り下がっていたシャンデリアの接続部分が……切れる音がした
シャンデリアは重量に従って落ちていく……
その下には蹲って動けない葵の姿
「アオちゃん！！！」
『本当に……！』
……ｶﾞﾁﾝｯ
「花子くんやめて！！！
おねがいっ……！！」
「大丈夫だよ
それより……
やっと尻尾を出してくれた」
目をぎゅっと瞑る私にそう声を掛けた花子くん
恐る恐る目を開けると……
「え……」
「見てごらん」
そこには葵を抱き抱えた黒装束の誰か……
そしてシャンデリアの真下に結界を作っていたAちゃん……
「ようやく会えたね
七不思議一番 時計守」
「シャンデリアが……空中で止まってる！？
あ、光くんも止まってる……すごい、」
「君の力はさしずめ時間停止ってところかな」
「……、
……お前のことは聞いてるよ
昔の学生服、頬に封の印、杖代が二体……
"七番様"だ」
話している間に葵を座席へ運ぶ茜くん
「せぇかあい♡
三人いる時計守の中でも君とはハジメマシテだね」
『……』
ヘラヘラと笑っている花子くんとは裏腹に
じっと睨みつけるように見る茜くんとAちゃん
「七不思議のトップがアオちゃんになんの用？
かなり気になるところだけど……
こんな危ない目に遭わせてくれちゃって、
流石の僕も頭に来たよね
……ってことだから」
ｶﾞｯ……
すごい勢いで花子くんに近づいてきたかと思うと、
胸ぐらをｶﾞｯと掴んでいた……
「とりあえず話の前に一発いいかな？」
「わわ……」
ﾀﾞｧﾝｯ！！
「っ……、！！」
立ち上がるスキも与えず花子くんの顔面に拳を振り上げる茜くん
ダメ！間に合わないっ……！！
ﾊﾟｼｯ……！！
『っ……落ち着いて下さい』
「「「！！？」」」
すんでのところで茜くんの拳を手のひらで受け止めていたAちゃんは、
少し痛そうに顔を歪めていた
瞬間的に手の力を緩めた茜くん……
そして、驚いた様に言う
「……っあなたは
"零番様"？」
『……ご存知で？』
「ずっと会ってみたかったんです！！
なんせ……」
＿＿＿ｶﾞﾁ……
『！
……話の前に、そろそろ時間です』
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ひより - 更新待ってます！！！ (3月17日 9時) (
レス) @page46 id: 07c25e379c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - このシリーズ大好きです。いつでも更新まってます！ (2023年2月28日 16時) (レス) id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - もう更新は無いのですか？いつでも待ってます!! (2022年12月24日 18時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 続きがすごく気になります！！更新頑張ってください！！！ (2022年12月3日 8時) (レス) @page46 id: bbb8acb98d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 続き読みたい (2022年7月8日 22時) (レス) @page42 id: 2b16648ba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年4月18日 5時
